
ナメクジは、梅雨時期などジメジメしている時に大量に発生します。見た目も気持ちが良いものではないので、大量に見つけると不快な気持ちになってしまいますよね。
そんな嫌われ者のナメクジですが、見た目が不快なだけでなく、畑や庭、花壇の植物を食い荒らしたり人間の健康に悪影響を及ぼすこともあるんです。また、ナメクジは窓の隙間などを通って屋内に入ってくることも。これでは家の中でも落ち着いて過ごせないですよね。
ナメクジに悩んでいる方は、この記事を読んでナメクジの生態や発生原因を知って、適切に対処できるようになっていきましょう。
ナメクジっていったい何者?意外と知らないナメクジの生態

ナメクジという名前はよく聞くものの、実際どんな生き物なのか詳しく説明できる人は少ないでしょう。しかし、ナメクジという敵を倒すには、まず相手のことをよく知っていないとうまく対処できませんよね。
まずはナメクジの知られざる生態について知っていきましょう。
ナメクジは虫ではない?カタツムリとの違い
ナメクジは虫ではなく、巻貝の一種で軟体動物になります。ナメクジの大きな特徴として、「雌雄同体(シユウドウタイ)」であることが挙げられます。雌雄同体とは、1つの個体に雄と雌それぞれの生殖機能が備わっているという意味です。
つまり、ナメクジは全ての個体が産卵できるので、一斉に孵化してしまうとナメクジの大量発生につながります。
また、カタツムリの殻を外すとナメクジになるのでは?と思われがちですが、カタツムリとナメクジは全く別の生き物です。カタツムリは殻がなくなると死んでしまいます。
ナメクジが大量に発生して起こす被害
ナメクジが大量に発生するとどんな悪影響が生じるのでしょうか?
ナメクジは植物を好んで食べます。農作物や植物の葉や花をナメクジが食べてしまい、植物の成長が妨げられてしまうのです。特に柔らかい花びらや茎、つぼみなどをよく好み、キャベツやレタス、イチゴなどの野菜も食べてしまいます。
また、ナメクジには寄生虫がいることがあります。ナメクジが這った後の野菜などを洗わずに食べると、寄生虫に感染してしまう可能性もあるので注意が必要です。
ナメクジの大量発生に悩む人必見!ナメクジが発生する原因

梅雨時期になるとどこからともなく大量に発生するナメクジですが、ナメクジが発生する原因とはどんなものなのでしょうか?
原因を知って、ナメクジが大量に発生することを未然に防ぎましょう。
発生しやすい場所を把握しよう
ナメクジは乾燥が苦手で、日陰のジメジメしている場所に生息しています。昼間は日に当たらないように鉢植えや草の陰に隠れ、夜になると活動を始めます。その移動距離は意外と長く、4メートル近く移動することも。
ナメクジを発生させないためには、定期的に鉢植えやプランターをずらして乾かし、雑草なども処理する必要があります。
発生しやすい時期にも要注意!
ナメクジはジメジメした環境を好むので、梅雨時には特に発生しやすくなります。この時期は屋内もジメジメしていることが多いので、ナメクジが屋内にも発生する可能性があります。
対策としては、窓の隙間をしっかり塞ぎ、屋外から持ち込んだ野菜などにナメクジが付着していないか注意して見てください。特にナメクジは葉野菜を好むので、家庭菜園で収穫した葉野菜を屋内に持ち込む際には注意が必要です。
ナメクジはどうやって増える?
上述した通り、ナメクジは1匹で繁殖することが可能です。ナメクジは1回で30〜50個の卵を産むと言われています。冬から春の間が繁殖期で、卵は地中に産みつけられて孵化します。
ナメクジの寿命は2〜3年と言われていますので、そのまま放置しておくとナメクジが大量に発生してしまうのです。
ナメクジが大量に発生してしまったら?おすすめの駆除方法

ナメクジは繁殖すると、どんどんと雪だるま式に増えていってしまうので1匹でも見つけた時に対処していくことが重要です。
しかし、いきなりナメクジを退治しようとしてもどうすればいいのか途方に暮れてしまいますよね。そこで、すぐ実践できるナメクジの駆除方法をお伝えします。
簡単にできる!塩や熱湯をかける方法
ナメクジの駆除方法で一番簡単なのが、塩や熱湯をかけることです。どれも家庭にあるものなので、すぐ実践できる方法です。
ナメクジは、熱湯をかけられるとナメクジの体を構成しているタンパク質が固まってしまいます。また、塩をかけられるとナメクジの体の水分が奪われてしまい、脱水症状を起こします。
どちらもナメクジの駆除には有効ですが、畑や庭で塩や熱湯をかけてしまうと作物や植物も枯れてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
ナメクジ専用の駆除剤を使う
ナメクジは昆虫ではないため、昆虫用の殺虫剤では駆除できません。ナメクジ専用の駆除剤を使う必要があります。
こちらも薬剤なので、畑や花壇で撒く場合は慎重に行ってください。駆除剤も設置するだけのタイプや顆粒タイプ、植物に害が出ないタイプなど、自分の使いやすいものを選びましょう。
プロに任せるのがいちばん安心
ここまで、自分で実践できる駆除方法をご紹介してきました。しかし、あまりにもナメクジが大量に発生してしまい、自分では対処できそうもない場合は専門の駆除業者に頼るのも有効な手段です。
当社では、ナメクジはもちろん、ムカデや毛虫、ゴキブリ、スズメバチなどの害虫などの駆除を当日対応可能で作業を行っております。
今まで見てきた通り、1匹でも駆除しそびれるとナメクジはどんどん増えてしまいます。ナメクジの大量に発生してしまいお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お問い合わせフォームからのメールでは24時間受け付けております。ご遠慮なくお問い合わせください。≫お問い合わせフォーム
まとめ
ナメクジは繁殖力が強く、一度発生するとどんどん増えて大量発生してしまいます。健康への被害が出る恐れもあり、適切な対処をして未然に被害を防ぐことが重要です。
ナメクジが過ごしやすいジメジメとした環境をなるべくなくすように心がけ、ナメクジが大量に発生するのを予防していきましょう。それでもナメクジが大量に発生してしまったら、専門の駆除業者に頼んでみるのも一手です。

監修:引田 徹【クリーン計画プロープル株式会社:施工部長】
取材担当:フジテレビ「ライブニュースイット」|BS-TBS「噂の!東京マガジン」|テレビ朝日「スーパーJチャンネル」|日本テレビ「news every.」そのほか多数メディア出演対応(順不同)
資格:(公社)日本ペストコントロール協会|(公社)神奈川県ぺストコントロール協会|(一社)日本有害生物対策協会|日本ペストロジー学会|(公財)文化財虫菌害研究所|しろあり防除施工士|建築物ねずみ昆虫等防除業登録|(一社)日本鳥獣被害対策協会|セントリコン・テクニカル・マスターなどその他にも多数の資格を保有