トコジラミとダニの症状の違いと見分け方!知っておくべき対処法とは

こんにちは、プロープル広報のkikuです。

今回のテーマは「トコジラミとダニの症状の違い」

トコジラミという刺す虫をご存じですか?

ダニと間違えられることが多いのですが、トコジラミとダニは全く違う種類の血を吸う害虫です。

虫に刺された場合、ダニかトコジラミかを区別するのは難しいですが、どちらも肌を刺し、かゆみなどの皮膚炎症状を引き起こします。

ただし、カメムシの仲間であるトコジラミとダニでは、生態や駆除の方法が大きく異なります。そのため、刺された際の症状や特徴の違いを知り、それぞれに合った対策を行う必要があります。

この記事では、トコジラミとダニを症状の違いから見極め、被害を最小限に食い止める方法を紹介しています。また、発生時の対処法や被害に遭わないための対策方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

トコジラミやダニ刺されなど、原因不明のかゆみに悩まされたらご相談ください。

トコジラミとダニの症状の違いと見分け方

トコジラミとダニの症状の違いと見分け方とは何でしょうか

トコジラミとダニに刺された場合、症状にはどのような違いがあるのでしょうか?

トコジラミに刺された場合

トコジラミに刺されると、強いかゆみが発生します。刺された跡は赤く腫れ、熱を帯びることがあり、かゆみがピークに達すると、24時間続く痛みとかゆみに悩まされることがあります。また、トコジラミは集団で生息しているため、刺される箇所が近接して多数発生し、症状が激しくなる傾向があります。

ダニに刺された場合

一方、ダニに刺されても、赤く腫れ、かゆみを伴います。ダニもトコジラミと同様に刺し口を変えることがあり、複数箇所に刺し跡が残ることがありますが、集団で住み着くトコジラミは刺された跡の間隔が狭く、症状が重くなりがちです。対して、ダニは刺し跡の間隔が広めで、比較すると症状が軽くなることが多いです。

【トコジラミとダニ刺されの症状の違い】まとめ

トコジラミに刺されると、刺された箇所が多く、強いかゆみや腫れ、熱を帯びることがあり、症状が重くなることがあります。かゆみが24時間続くこともあります。一方、ダニに刺されると赤く腫れ、かゆみも続きますが、刺される箇所が少なく、比較的症状は軽い傾向があります。

いずれの症状もアレルギー反応によるもので、トコジラミやダニに過去に刺された回数や体調などにより、個人差があります。

刺す虫はトコジラミやダニだけではありません。室内でかゆみを引き起こすその他の虫による刺されの症状についても、知っておくことが大切です。

それぞれ症状の違いの他に、刺す部位にも違いがあります。次項で、それぞれの刺す部位の違いと見分け方を解説します。

トコジラミに刺された部位の見分け方

夜行性のトコジラミは就寝中に露出している手足や首、顔などの皮膚を刺し吸血します。

トコジラミに刺された瞬間は、痛みもかゆみも感じないため、刺されたことに気づきません。しかし、その後アレルギー反応が起こり、激しいかゆみや紅斑(こうはん:皮膚が赤くなる症状)が現れます。

刺された跡の中央には血を吸った赤い点が見られ、皮膚に盛り上がりが生じることがあります。また、集団で刺されることもあり、蕁麻疹(じんましん)のように広範囲に広がって刺された痕跡が色素沈着して2週間近く残ることがあります。

ダニに刺された部位の見分け方

トコジラミとダニの症状を見分けるポイントは、刺す部位が異なる点にあります。

ダニは、衣服の下にある皮膚の柔らかい部分を好んで刺すことと、基本的に夜行性であるものの、昼夜を問わず刺してくるという特徴があります。

かゆみや赤み、腫れなどの症状はアレルギー反応のため個人差はありますが、トコジラミと同様にかゆみを伴う皮疹(ひしん:赤みなどの皮膚の変化)症状が現れ、刺された数などで重症化するケースもあります。

その刺してくるダニの中に、大きく分けてイエダニとツメダニとマダニという3つの種類。このうちトコジラミと間違われやすいのは屋内で発生するイエダニとツメダニです。

イエダニとツメダニも症状の違いを判別するのは難しいですが、この2種類のダニもまた、刺す部位に微妙な違いがあります。


トコジラミとダニの似ている反応や症状とは

トコジラミとダニの似ている反応や症状とはあるのでしょうか

どちらも就寝中に被害に遭いやすいですが、反応も同じ傾向にあります。

その似た反応とは、唾液によるアレルギー反応で、かゆみの症状がある皮疹(ひしん:皮膚の変化)が現れることです。

トコジラミやイエダニ、ツメダニに刺された場合、遅延性のアレルギー反応により、かゆみなどの症状が翌日から翌々日にかけて現れます。

ただし、どちらも初めて刺された場合は、無症状であることもあります。

最初は無反応から遅延反応になり、即時反応が出現し、また即時反応と遅延反応の両方が現れる場合がある。その後、繰り返し刺咬被害に遭い無反応になります。

まれに、生まれて初めて刺されても数週間後に体内に残ったアレルギー物質により遅延反応のような症状が現れる場合がある。

唾液によるアレルギー反応は個人差があり、発症のタイミングや刺された回数、また発生したダニやトコジラミの数によっても症状が異なります。


トコジラミとダニが発生したら…知っておくべき対処法

トコジラミとダニが発生したらの対処法

トコジラミやダニが発生した場合、知っておくべき対処法があります。

トコジラミはカメムシの仲間であり、ダニ(イエダニ、ツメダニなど)はトコジラミとは異なり、ダニ類に属するため、同じ対処法では防除できません。それぞれに適した対処法が必要です。

その対処法とは、トコジラミは、衣類や布団を高熱対応のガス乾燥機にかける方法や、トコジラミ有効成分配合(テネベナール『一般名:ブロフラニリド』)の殺虫剤(*1)で対処する方法です。

ダニにも布団やカーペットなど、高温の乾燥機にかける方法は有効なのですが、根本的な対処法はダニの種類によって異なります。

イエダニの場合はダニを駆除しても、発生源であるネズミの巣を駆除しない限り、被害は治まりません。また、ツメダニの場合、ほとんどの薬剤に効果が期待できないため、ツメダニの発生原因であるコナダニやチリダニの発生を抑えることが重要です。これには、湿度や室温の改善が効果的です。

*1 薬剤の使用はペットや植物、妊婦さんや乳幼児の影響など安全を確認してからご使用ください。また、隙間に潜んでいる場合は効果が期待できないことがあり、さらにコンセントなどの通電部分では事故に繋がる恐れがあるため、ご注意ください。

クリーン計画プロープルでは、ノンケミカル施工でも対応しております

弊社では、高温スチームと人体や環境にやさしい薬剤を使用して施工を行っております。施工方法やその他のご不明な点がございましたら、ご遠慮なくご相談ください。

トコジラミもダニも被害に遭う前に対策することが大切です。


トコジラミとダニの被害を防ぐ対策方法とは

トコジラミとダニの被害を防ぐ対策方法ってあるの

トコジラミやダニに刺される被害に遭う前に、事前に防ぐ対策方法があります。

その防ぐ対策方法とは、トコジラミは、家に侵入させないために通販の段ボールや古本、宿泊先のチェックも重要です。ダニは発生源のネズミや、湿度と室温のコントロールをしましょう。

トコジラミは持ち込まれて被害に遭うケースが多く、一度侵入を許してしまうと驚くべきスピードで繁殖します。通販の段ボールの紙の隙間、古本のカバーの裏、中古家具(血糞など痕跡)を室内に入れる前に確認しましょう。

ダニは、湿度や室温、エサの条件がそろうと驚くほどのスピードで増殖します。

イエダニのエサはネズミの血液です。ネズミに住み着かれるとネズミの巣に卵を産みつけ大量発生に繋がります。

ツメダニはダニ類のコナダニ類やチリダニ類をエサとするため、どちらかが大量に発生するとツメダニ刺されの被害も増加する傾向にあります。


『似ているようで違う』トコジラミとダニのサイズの違いと潜む場所

ほんとに違うの?トコジラミとダニが隠れている場所と見分け方

トコジラミとダニには、刺された際の症状以外にも多くの違いがあります。

その中のひとつにサイズの違いがあります。
トコジラミはダニよりも大きいですが、厚さは1mm以下と非常に薄く、柱の繋目や縫い目などの意外な隙間に潜みます。

一方、非常に小さいダニは、高温多湿な場所ならどこにでも発生します。その発生条件はカビと同じであり、カビもまた、同様にあらゆる場所に広がる可能性があります。

生態やサイズに大きな違いがあり、全く異なる種類の害虫です。もしも見かけた場合でも、違いを知っておけば、その後の対策がしやすくなります。

それでは具体的なサイズの違いと隠れる場所を見ていきましょう。

トコジラミとダニのサイズの違い

トコジラミとダニのサイズの違い一覧表

トコジラミはダニと違い、肉眼で見えるほどサイズが大きいという特徴があります。

種類大きさ
トコジラミ5.0〜8.0mm
イエダニ0.6〜1.0mm
ツメダニ0.5〜0.8mm
コナヒョウヒダニ0.3〜0.5mm

比較表のように、トコジラミは肉眼で見えます。一方で、イエダニやツメダニ、コナヒョウヒダニは肉眼ではほとんど見えません。

通常時のトコジラミの厚さは平たい形状(1mm以下)ですが、吸血後には身体が約1.5倍に膨らみます。幼虫も成虫も自分の体重以上の血を吸うため、体長も伸びてさらに見つけやすくなるのが特徴です。

トコジラミとダニが隠れ潜んでいる場所

トコジラミとダニでは隠れている場所も違います

トコジラミとダニは、潜んでいる場所も似ているようで違いがあります。

その違いとは、隙間。

トコジラミもダニも暗く高温多湿な環境を好み、日光が当たらない部屋や場所に潜んでいます。ただし、トコジラミは特にベッドなどの寝具の近く、ベッドフレームの隙間、ソファの隙間や縫い目、コンセントやスイッチの隙間、柱や壁の隙間、カーテンレールやそのひだの部分など、あらゆる隙間に隠れ潜んでいます。

一方、ダニも似たような場所に潜んでいますが、特に畳の縁の隙間やカーペット、布製のソファなど、カビが発生しやすい箇所や、ヒトの体温によって温度が変化する寝具類に潜んでいます。

トコジラミの場合、その隠れ場所には血糞(けっぷん:吸血後の排泄物)の赤黒いシミのような汚れが残っています。


よくある質問

トコジラミやダニにアレルギーってありますか?
どちらも刺された場合、アレルギー反応によって痒みなどもある皮疹(ひしん:皮膚の変化)が現れます。また、チリダニ科のヒョウヒダニ、コナダニ科、ニクダニ科などの死骸や糞が気管支喘息やアレルギー性鼻炎の原因となることがあります。
トコジラミとダニを見分ける方法はありますか?
トコジラミ(5mm〜8mmほど)の大きさで、茶褐色の平たい体を持つため、肉眼で確認しやすいです。また、屋内に発生するダニは非常に小さく(0.2mm〜1.0mm程度)の大きさで肉眼で確認するのは難しく、白っぽい色で小さいダニが密集していると、一見カビと見間違えるほどです。
トコジラミとダニの刺された違いは?
どちらも同じような症状が現れますが、集団で暮らすトコジラミの方がまとめて刺されて被害が重症化する可能性があります。刺す場所もトコジラミは露出している肌を刺し、ダニは隠れている肌を刺す傾向があります。
ダニ取りシートはトコジラミに効果ありますか?
ダニ取りシートはダニに対しては効果がありますが、トコジラミはカメムシ類に属しており、異なる種類の害虫であるため効果は期待できません。また、ダニ問題の解決には、発生源の対策が不可欠であり、その点も注意が必要です。

まとめ

  • ダニに刺されても酷いかゆみに悩ませられるが、トコジラミは集団で刺すこともあるのでよりかゆみが強い症状に悩まされる
  • トコジラミは就寝中に肌が露出している箇所を刺します、ダニは、衣類に隠れた柔らかい肌を刺します
  • トコジラミとダニでは似ている反応があります、その反応とはアレルギー反応によるかゆみの症状です
  • トコジラミとダニが出たらの対処法、衣類や布団を高熱対応の乾燥機にかける
  • トコジラミは有効成分配合の殺虫剤、ダニは高温多湿の環境や発生原因の対処する
  • 刺されないためには、トコジラミは持ち込まない、ダニの種類によりネズミが原因の場合があるので注意
  • トコジラミは大きく、ダニは小さくほとんど見えない
  • 隠れている場所、トコジラミは隙間に、ダニは湿度と温度が高い場所に潜んでいます

トコジラミとダニは全く別種の害虫であるため、再発を予防するための対策も異なります。

トコジラミの中には、通常の薬剤が効かない「スーパートコジラミ」と呼ばれるタイプも存在しており、自力での駆除が難しい場合があります。被害が拡大する前に、ぜひ弊社におまかせください。見積もり無料で、相談を承っております。