体にぶつぶつができて痒いという場合、それはもしかしたらトコジラミが原因かもしれません。
ただ、トコジラミの特徴や刺された場合の症状についてあまり詳しく知らない人もいるでしょう。そこでこの記事では、トコジラミに刺された場合の症状や、トコジラミに刺されないようにする方法について詳しく解説していきます。
そこでこの記事では、トコジラミに刺された場合の症状や、トコジラミに刺されないようにする方法について詳しく解説していきます。
トコジラミに刺されたらどんな症状が出る?
トコジラミに刺された時に出る症状とは?
刺された回数により、症状が異なります。
はじめてトコジラミに刺された場合
人生ではじめてトコジラミに刺された場合は、アレルギー反応が起こらないため、かゆみが起こりません。しかも刺されても痛みはありませんので、気がつかなく発見が遅れるケースもあります。
何度かトコジラミに刺された場合
トコジラミが吸血する際に唾液が注入されます。何度も吸血されると、抗体の生成によってアレルギー反応が起こり、それにより、刺された跡に強いかゆみや赤い皮疹が生じます。
トコジラミとは?
トコジラミとは一体何でしょうか?
簡単に言ってしまうと吸血昆虫です。人やペットなどの血を吸って栄養を補給している衛生害虫です。
また、トコジラミは「別名:南京虫」とも呼ばれます。こう聞くと、「中国から渡ってきた虫なの?」と思う人もいるかもしれませんが、中国とは全く関係ありません。
そのため、トコジラミという名前が主流になったのです。
トコジラミというのは、ダニのような見た目ですが、実はカメムシの仲間です。とはいえ、そこまで臭いを発することはなく、見た目もそこまで似ていません。ただ、トコジラミを潰すと独特な臭いがするため、カメムシの仲間だと言われているのです。
日本にもトコジラミはいるの?
人や動物の血を吸うトコジラミというのは、残念ながら日本にもいます。しかも、近年になって入ってきたというわけではなく、江戸時代から確認されていると言われています。
ただ、第二次世界大戦後に一度はほとんど駆除されました。しかし、近年では、ホテルや旅館などに発生してしまうこともあり、度々問題になっています。
では、なぜ一度は撲滅されたトコジラミが再び日本に入ってきてしまったのでしょうか。それは、海外旅行者が自分の服や荷物にトコジラミをつけて入ってきてしまったからです。
トコジラミの特徴
では、トコジラミとは一体どのような特徴を持っているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
見た目
トコジラミは大体4.5ミリから5ミリ前後の大きさですが、個体によっては8ミリ程度になることもあるようです。ダニとは種類が違うため、肉眼でもしっかりと確認することができます
頭が非常に小さく、おしりが大きいことが特徴的です。
栄養源
トコジラミの栄養源は、主に人間の血(宿主)です。他にも、猫や犬、ウサギ、モルモット、ネズミ、コウモリ、鳥などの血も吸いますが、基本的には人間の血を好みます。
空腹時の見た目は、顔が小さくお尻が大きいと解説しました。通常は、おしりが平たく、横に大きいということができます。
しかし、血液を吸って満腹状態になると、おなかがかなり膨らんできます。また、大きさも2ミリ程伸びますので、若干大きくなることが予想されます。
丈夫さ
トコジラミというのは、かなりの生命力の持ち主となっています。というのも、成虫になると1日3~6個の卵を産み、1つの個体で大体200~500個の卵を産むと言われています。
また、血を吸わない状態でも2~3か月は生き延びることができます。基本的には暖かい場所を好みますが、暖房が付いている室内でも生き延びることができるため、年中発生している可能性もあるのです。
トコジラミに刺されないための対策とは
では、トコジラミに刺されないための対策とは一体何なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
隙間を確認する
まずは隙間をしっかりと確認することが大切です。ホテルなどに行ったら、ベッドの隙間などをしっかりと確認し、トコジラミや抜け殻があった場合には、すぐに部屋を変えてもらうようにしましょう。また、自宅の隙間も定期的に確認をして、掃除をしておくことをおすすめします。
そうすることで、トコジラミの繁殖を防ぐことができ、未然にトコジラミ被害を予防することができるでしょう。
見つけたらすぐに駆除
仮にトコジラミを見つけた場合、絶対に放置してはいけません。先ほども解説したように、トコジラミというのは非常に繁殖力が高いため、放っておくと大量発生してしまう可能性があります。
そのため、もしトコジラミを見つけた場合は、専用の駆除スプレーを使ってしっかりと駆除することをおすすめします。
電気をつける
何らかの事情で駆除ができないという場合は、電気をつけて寝ることをおすすめします。なぜかというと、夜行性のトコジラミは明るい場所が苦手だからです。
100%刺されないということではありませんが、少しでも刺される可能性を下げることができるのです。
まとめ
このように、トコジラミは、小さいながらも非常に厄介な虫です。そのため、今回紹介したような症状が出た場合は、トコジラミを疑ってみることをおすすめします。また、仮にトコジラミを見つけた場合には、しっかりと駆除し、旅行先や出張先から持ち帰ってこないように注意する必要があります。
監修:引田 徹【クリーン計画プロープル株式会社:施工部長】
取材担当:フジテレビ「ライブニュースイット」|BS-TBS「噂の!東京マガジン」|テレビ朝日「スーパーJチャンネル」|日本テレビ「news every.」|テレビ朝日「報道ステーション」|フジテレビ「めざまし8」そのほか多数メディア出演対応(順不同)
資格:(公社)日本ペストコントロール協会|(公社)神奈川県ぺストコントロール協会|(一社)日本有害生物対策協会|日本ペストロジー学会|(公財)文化財虫菌害研究所|しろあり防除施工士|建築物ねずみ昆虫等防除業登録|(一社)日本鳥獣被害対策協会|セントリコン・テクニカル・マスターなどその他にも多数の資格を保有