なぜ、となりのマンションにはネズミが出ないのか?ネズミが出る家の特徴はあるのか?

こんにちは、プロープル広報のkikuです。

マンションやアパート、テナント付きビルでネズミが出ると、駆除費用や資産価値への影響が気になりますよね。

でも、知り合いのマンションにはネズミが出ないらしい……なのに、うちのマンションには出るのはなぜ? その違いは何でしょうか?

今日のテーマは、『ネズミが出るマンションと出ないマンションの違い』と『ネズミが出る家の特徴と理由とは?』を解説します。

マンションでネズミにお困りの管理組合や住民の方はご相談ください

『ネズミが出るマンション』と『出ないマンション』の違いとは

ネズミが出るマンションと出ないマンションの違いとは何でしょうか?

マンションには、ネズミが出る建物と、出ない建物があります。

同じマンションでも何が違うのでしょうか?

その違いとは、「ゴミ置き場にネズミがすみ着いているかどうか」です。

ほとんどのマンションやアパートなどの集合住宅では、ゴミ置き場が屋外に設置されています。しかし、破損や隙間があるなど、管理状態が悪いケースも多く、ネズミがゴミを餌にしてすみ着きやすい環境になっています。

こうした状況になると、ネズミがゴミ置き場を起点にマンション内に侵入しやすくなり、被害が広がり、『ネズミが出るマンション』の原因となります。

また、1階に飲食店や食品マーケットが入っているビルやマンションは、ネズミが発生しやすい環境です。食品のにおいや廃棄物がネズミを引き寄せるため、住居専用のマンションよりもリスクが高くなります。

その他にも、マンションにネズミが出るのは、ある共通の特徴があります。

その特徴とは?マンションだけじゃない、『ネズミが出る家の特徴』を見てみましょう。


ネズミが出る家の特徴とは

ネズミが出る家には共通する特徴があります。

マンションやアパート、戸建て住宅なども含め、ネズミが出る家には特徴があります。

その最大の特徴とは、「隙間があること」です。

ネズミは屋外から建物内に侵入し、さらに建物内を移動することで広がっていきます。

建物の種類によって侵入経路は異なりますが、構造上の思わぬ隙間も、ネズミにとっては侵入口になってしまいます。

ネズミが出る家の特徴『隙間はどこにある?』

建物にはネズミが侵入しやすい「隙間」が存在します。

これらは、経年劣化による破損やひび割れだけでなく、建物の構造上もともと存在する隙間も含まれます。

つまり、「瑕疵(かし)」=不具合や欠陥ではない隙間からも、ネズミが入り込む可能性があるのです。

建物の種類ごとに、どのような隙間が侵入経路になりやすいのかを詳しく見ていきましょう。

  • 戸建て住宅:基礎部分や屋根、換気口、玄関や窓の隙間などから侵入しやすい。
  • マンション・アパート:排水管や換気口の隙間、共用部分を経由して侵入することが多い。
  • 共用部分(ビル含む):駐車場、配管貫通孔、ケーブル配線の隙間を通り、階をまたいで広がることも。

では、ネズミが通れる隙間の大きさはどれくらいなのでしょうか?

ネズミが通れる隙間は想像以上に小さい

ネズミは『大人の親指ほどの隙間(約2cm)』があれば、簡単に侵入できます。

そのため、わずかな隙間でも放置していると、「ネズミが出る家」になってしまうのです。

以下の表では、建物の種類ごとに、ネズミが侵入しやすい隙間(見落とされがちな2cmほどの隙間)と、侵入後の動きの特徴をまとめました。

建物別ネズミが侵入しやすい隙間侵入後の動き
戸建て住宅屋根、換気口、窓の隙間屋根裏・床下を経由し家全体に広がる。
マンション・アパート排水管、通気口、共用部分の隙間共用部分を通って他の部屋にも拡大。
共用部分(ビル含む)ベランダ、シャッター、駐車場(搬入口)、配管貫通孔、ケーブルの隙間階をまたいで建物全体に広がる可能性が高い。

このように、マンションやアパートでは、ネズミが共用部分を通じて建物全体に広がる危険があります。

そのため、部屋の対策だけではなく、建物全体の管理が重要です。

特に、配管の貫通孔や排水管、外壁や建物内部のケーブル・ガス管・水道管の隙間は、ネズミの通り道となり、複数の部屋や階に広がる可能性があります。

ネズミが侵入する隙間は、何度も通り道として利用されるため、『ラットサイン』と呼ばれるフンや尿、体毛、こすった黒い汚れた跡が残ります。そして、安全だと判断すると巣を作り、子を産み被害が拡大します。

『ネズミが出るマンション』と『ネズミが出る家』のまとめ

マンションにネズミが出るのは、ゴミ置き場にすみ着いたネズミが巣を作り、老朽化による破損や共用部分の隙間から侵入し、建物全体に広がることが原因です。

一方、戸建てを含め、家にネズミが出る場合も隙間の存在が共通の要因となります。わずかな隙間でもネズミにとっては十分な侵入口となるため、注意が必要です。


ネズミが出る家の環境とは? 3つの特徴と理由

ネズミが出る家の環境には3つの特徴と理由がありました。

ネズミは隙間から侵入しますが、住環境によって「ネズミが出る家」と「ネズミが出ない家」が分かれます。

ここでは、ネズミが出やすい家の「3つの特徴とその理由」を紹介します。

ネズミが出る家の特徴 1:部屋の整理整頓がされていない

理由:ネズミは警戒心が強いため、物が乱雑に置かれた環境を好みます。隠れる場所が多いと安心し、そこを拠点に巣を作り活動します。

ネズミが出る家の特徴 2:ベランダや庭に肥料やジャガイモなどの菜園の種が置いてある

理由:ジャガイモの種やチューリップの球根はもちろん、肥料もネズミにとって立派な餌になります。特に臭いの強い肥料はネズミを引き寄せる原因となり、マンションの上層階のベランダに置いてあっても侵入リスクが高まる理由になります。

ネズミが出る家の特徴 3:マンション・アパートや家の壁沿いに植木鉢や廃材、荷物が長期間置かれている

理由:ネズミは隠れられる場所がある環境を好みます。壁際に長期間物が置かれていると、ネズミが一時的に身を隠し、そこから建物の隙間を見つけて侵入するリスクが高くなります。

ネズミは隙間から侵入してきますが、そこで定着し巣を作り、繁殖するかどうかは、住環境によって大きく変わります。

今回ご紹介したような「ネズミが出る家の特徴」に心当たりがあれば、すみ着かせないためにも、日常の整理整頓から見直すことが大切です。

ただし、ネズミを見かけて慌てて対策を行うと、死骸の処理やその後に虫が湧くなど、思わぬ二次被害につながることもあります。

落ち着いて適切に対処し、ネズミがすみ着きにくい環境に整えていきましょう。


よくある質問

マンションやアパートでネズミが発生する原因とは?
マンションやアパートでネズミが発生する原因のひとつは、建物の隙間や老朽化です。配管や電気配線の導入口、通気口、窓やドアのわずかな隙間から侵入し、放置するとすみ着いてしまいます。特に古い建物では、壁や床のひび割れが広がり、侵入経路が増えることがよくあります。さらに、天井裏や壁の内部を通って移動できるため、共有スペースが多いマンションやアパートでは被害が広がりやすくなります。
マンションにネズミが入ってきた場合、責任はどちらにありますか?
マンションにネズミが入ってきた場合、責任は状況によって異なります。建物の共用部分(ベランダや廊下、配管スペースなど)から侵入した場合は、管理会社や大家が対応することが一般的です。一方で、部屋の中で発生した場合や、ゴミの放置など住人の管理が原因と判断される場合は、入居者の責任となることがあります。具体的な対応は、マンションの管理規約や賃貸契約によって決まるため、まずはそれを確認し、必要に応じて管理会社や大家に相談するのがよいでしょう。
ネズミは勝手にいなくなることはありますか?
ネズミが勝手にいなくなることはありません。一時的に姿を見せなくなることはあっても、侵入口があり、エサや隠れ場所があれば再び活動を始めます。環境に適応しやすく、人間の生活圏にも生息できるため、自然に消えることはありません。危険を感じると一時的に隠れますが、安心できる環境があれば戻ってきます。特に巣が屋内にある場合、繁殖を続けて個体数が増えるため、放置は危険です。姿を見なくなっても、完全にいなくなったとは限らないため、フンやかじられた跡を確認し、早めに侵入防止や駆除を行うことが大切です。

まとめ

  • マンションにネズミが出る場合は、ゴミ置き場をチェック。
  • ゴミ置き場の破損はネズミの侵入経路になる。
  • ネズミはわずかな隙間(約2cm)から侵入する。
  • 建物の種類ごとに侵入経路が異なるため、適切な対策が必要。
  • 整理整頓や食べ物の管理が不十分な環境は、ネズミの発生リスクが高まる。
  • 「ネズミが出る家」を防ぐためには、隙間の封鎖や環境改善が重要。

ビルやマンション、アパートなどは共用部分が多いため、ネズミが発生する前に対策をしないと、あっという間に『ネズミが出る家』へと変わってしまいます。

また、共用部分が多いことから、住民の協力はもちろん、管理組合や管理会社、大家が一丸となってネズミ対策に取り組むことが重要です。

ビルやマンションなど建物の衛生管理に困難を感じたら、弊社クリーン計画にお任せください。