自分の提供した料理を美味しく食べてくれるお客様の姿を見るのは、料理人にとってとても嬉しいこと。
しかし、そんな楽しい食事の時間にゴキブリが現れたり、店内がシロアリなどの害虫被害を受けてしまったりしたら対応に困りますよね。
そのような事態を防ぐためには、お店が害虫被害に遭ってしまった時に備えて、害虫を寄せつけないための予防方法をしっかりと理解する必要があります。
飲食店での害虫被害は、建物へのダメージだけではなく、風評被害などの二次被害も引き起こしかねません。
安心できる飲食店経営のためにも、横浜周辺で害虫駆除に関する正しい情報を学んでいきましょう。
害虫に遭遇した時の正しい対処法とは?
害虫の代表格として、シロアリやゴキブリが挙げられます。
もし、店内で1匹のシロアリを発見した場合は、「最大で100万匹以上潜伏している可能性もある」と言われています。
または外から侵入してきて、巣作りを開始することが予想されるため、これから被害に遭う可能性も考えられるでしょう。
シロアリを個人で駆除する場合は、市販の殺虫剤では駆除しきれないので、掃除機で吸い込むなどの応急処置が適切です。徹底的に駆除したい場合は、「ベイト工法」と呼ばれる、巣(コロニー)ごと駆除する大掛かりな方法があります。またシロアリに限らず、害虫を駆除するためには強力な薬剤を使用するため、専門的な知識が必要です。
お店では食材を扱っていることを考慮すると、専門業者へ依頼するのが最も正しい対処法だと言えるでしょう。
横浜市で確認されている害虫の種類
現在、横浜市役所の公式ホームページに掲載されている代表的な害虫は、以下のとおりです。
<屋内害虫>
・アタマジラミ
・ゴキブリ
・トコジラミ
・シロアリ
・シバンムシ
<屋外害虫>
・ハチ
・蚊
・チャドクガ
・セアカゴケグモ
現在、横浜市では以上のような害虫被害が多く確認されており、毎年被害報告が出ている状況です。
そのほかにも、ムカデなどの危険な害虫や、感染症を媒介する害虫も存在するので放置せずに速やかな対処が求められます。万が一飲食店内で害虫を発見した場合は、市役所に連絡を入れた後に専門業者へ駆除を依頼しましょう。
下記は横浜市の「害虫・害獣・害鳥を担当している課」のホームページです。
横浜市役所福祉保健センター生活衛生課
飲食店で害虫被害に遭わないための予防方法
飲食店で最も心配される害虫は「ゴキブリ」ではないでしょうか。
ゴキブリの発生を徹底予防したいと考えているなら、根本的な対策の考えは「侵入させない」こと。ゴキブリの出現は、外からの侵入以外にありません。
ゴキブリを予防する方法として、まずは店内を徹底的に清掃して、清潔さを保つことが大切です。
それでも100%防ぐことは難しいですが、ただでさえゴキブリが好む飲食店という環境を、少しでも清潔にしておくことでゴキブリの出現率を大きく下げることができます。
また、清潔性を高めることで、ゴキブリ以外のネズミやコバエなどのその他の害虫・害獣対策にも繋がるでしょう。
シロアリの予防方法は、「バリア工法」と呼ばれる壁面や床下の柱などに専用薬剤を散布・注入する方法です。
薬剤の予防効果期間は、約5年間。
シロアリ予防対策を実施したら、5年周期で定期的に行うようにしましょう。
個人での駆除・予防も可能ですが、建物基礎部分を施工する必要も出てくるので、慎重に行う必要があります。
まとめ
食材を扱う飲食店内では、虫が出現しただけでも衛生問題が問われることがあります。
ましてや、現れた虫が害虫指定されているゴキブリなどの場合は、今後の飲食店経営にも大きな悪影響を与えかねません。
そのほかに、シロアリなどの害虫を個人で駆除する方法もご紹介しましたが、強力な薬剤を使用するなどの専門性が問われます。
駆除に失敗すると害虫は屋内の別の場所に逃げて、新たに巣作りを始めてしまう可能性もあるので、かえって被害が拡大することも。
正しい知識が必要な飲食店の害虫対策は、専門業者に依頼するのがおすすめです。