ハチの危険性

ハチは植物の受粉などには欠かせない虫ですが、人間には、ハチが持つ毒で猛威を振るう場合があります。 とはいえ、ハチにも様々な種類がありますよね。
中には、そこまで危険ではないハチもいます。 しかし、初心者の多くは、どのハチが危険で、どのハチが危険ではないか見分けることができないという人もいるでしょう。 そこで、この記事ではそれぞれのハチの特徴について詳しく解説していきます。

スズメバチ

まずはスズメバチです。 スズメバチはハチの中でも比較的体調が大きく、物によっては45ミリほどになる個体もあります。

特徴

スズメバチというのは、他のハチに比べると非常に動きが早く、攻撃性が高いことが特徴です。 直接スズメバチを攻撃しなくても、巣の前を通っただけで標的にされる場合もあるのです。

そして、スズメバチというのは、針の毒液がある限りは何度でも指すことができますので、何度も刺されてしまう可能性もあります。 そうなってしまうと、アナフィラキシーショックを発症してしまう可能性があり、場合によっては死亡してしまうこともあるのです。

スズメバチは、身を守ることができる場所に巣を作ります。 そして、非常に大きな巣を作ることも特徴の1つです。 この巣は、繊維などをスズメバチの唾液で固めて作られているのです。

アシナガバチ

続いてはアシナガバチです。 このハチは、大体11ミリから26ミリ程度になることが多く、大体春から秋ごろにかけて活動します。

特徴

アシナガバチというのは、スズメバチに比べるとおとなしく、すぐに人を攻撃するようなことは滅多にしません。 ただ、刺激したり、巣に近づいたりすると、敵だとみなされる場合があり標的にされる可能性が高くなります。 また、仮にアシナガバチに刺されると、スズメバチと同様アナフィラキシーショックを起こす可能性がありますので注意が必要です。

アシナガバチは、どちらかというとベランダなどの開放的な場所に巣を作ることが多いです。 スズメバチの巣と比べると小さいですが、頑丈さで言えばアシナガバチに軍配があります。 作り方は、スズメバチと一緒で、繊維などを唾液で固めて作ります。

ミツバチ

ミツバチは、10ミリから20ミリほどの大きさになることが多く、植物の受粉には欠かせない虫です。 また、ハチミツを食べることができるのも、ミツバチのおかげなのです。

特徴

ミツバチは基本的におとなしく、巣を攻撃したり、刺激したりしない限りは襲ってくることはありません。 また、毒もスズメバチやアシナガバチと比べると少なく、一見害のないハチに見えます。 しかし、ミツバチを怒らせてしまうと、大量のミツバチが押し寄せてきて一気に襲われる可能性があります。 また、ミツバチの針には返しがついているため、中々抜けず、毒を体外へ出すことが難しくなってしまう可能性があるのです。

ミツバチは、床下もしくは天井などに巣を作ることが多いです。 巣の場所が決まると、ミツバチはお腹からろう片という物質を分泌させ、その物質をかみ砕いて巣を固めるのです。 ちょっと変わった巣の作り方をするハチで、巣の形も平らな状態となっています。 仮に見つけた場合は、何もしなければ攻撃してこないため、そっとその場を離れるようにしましょう。

ツマアカスズメバチ

ツマアカスズメバチという名前を聞いたことがあるでしょうか。 きっとほとんどの人がないと思います。実はこのハチ、在来種とは異なり、捕食対象となる虫が非常に多い、生態系へ悪影響を及ぼすとされているハチなのです。

このハチは地球全体でみられていて、日本でも、2012年に対馬、2019年に山口県で確認されています。

特徴

このハチは、先ほども解説したように、様々な虫を食い尽くします。 そのため、生態系の乱れが懸念されていて、養蜂場にも悪影響を及ぼすと言われています。 また、人間が刺されると毒が全身に回り、場合によっては死亡してしまう可能性もあるのです。

このハチは、他のハチとは違い、比較的高い位置に巣を作ることで有名です。 そのため、普通に生活している分には気づかないことが多く、そのまま放置してしまうこともあるのです。 ただ、そうなってしまうとどんどん繁殖をしていきますので、やがて在来種の昆虫などが食い尽くされてしまう可能性もあるのです。 そのため、積極的に駆除していくべきハチということもできます。

まとめ

ハチには様々な種類があります。 中にはあまり毒性がないハチもいますが、どのハチも刺激したり、巣に近づいたりすると襲ってくる可能性があります。 また、完全に毒がないというわけではありませんので、刺されてしまうとアナフィラキシーショックを引き起こしてしまう可能性があるのです。 そのため、仮に道を歩いていてハチを見つけたとしても、決して近寄らず、すぐにその場を離れることをおすすめします。