春から秋にかけて、ハチの活動が活発になります。
そのため、場合によっては刺されてしまうこともあるでしょう。
刺激したり、攻撃したりすれば当然標的に刺されますが、何も心当たりがなくても刺されてしまうことがあるのです。
では、その場合は一体どのような応急処置をすればよいのでしょうか。 この記事で詳しく見ていきましょう。
危険なハチの種類とは?
ハチには様々な種類がありますが、その中でも特に危険なのは、
- スズメバチ
- アシナガバチ
- ミツバチ
などです。
ミツバチは毒性こそ低い物の、刺されると針が抜けなくなってしまい、毒が全身に回ってしまうことがあるのです。
基本的にほとんどの人は、これら3種類のハチの見分けがつくと思います。
このようなハチを外で見つけた場合には、近づかず、刺激を与えないことをおすすめします。
ハチに刺されたらどんな症状が出る?
では、万が一ハチに刺された場合は、一体どのような症状が出るのでしょうか。
局所症状
まずは局所症状です。 刺された部分が腫れてきて、痛みもしくは痒みを伴います。
「痛みと痒みどっちなの?」 と思う人もいると思いますが、こればかりは個人差がありますので、断言することができません。
人によっては言葉を失う程の激痛を伴うこともありますし、逆に我慢できない痒みを伴うこともあるのです。
そして、局所症状が出た場合は、それが数週間にわたって続く場合がありますので注意が必要です。
アナフィラキシーショック
続いてはアナフィラキシーショックです。
ハチに刺された場合は、まずこの症状の心配をする必要があります。
アナフィラキシーショックというのは、強いアレルギー症状のことですが、場合によっては命を落とすことがあります。
アナフィラキシーショックは、ハチに一度刺されただけでは起こらないことが多いです。
なぜなら、まだハチの毒に対する抗体が体内で作られていないからです。
しかし、一度ハチに刺されてしまうと、体の中で抗体が作られ、二度目に刺されるとその抗体が原因となり発症してしまうのです。
アナフィラキシーショックが出た場合は、命に係わることですので、すぐに病院へ行くことをおすすめします。
ハチに刺された時の応急処置方法は?
では、ハチに刺された場合は一体どのように応急処置をすればよいのでしょうか。
まずは逃げる
まずはハチやハチの巣がない場所まで避難してきましょう。
ハチの毒針からは特殊なフェロモンが出ていて、そのニオイにつられて他のハチがやってくるからです。
そうなってしまうと、一か所では済まなくなり、一度目だったとしてもアナフィラキシーショックを引き起こしてしまう可能性があるのです。
水でしっかりと洗う
患部を水でしっかりと冷やすことが大切です。
ハチの毒というのは、水に溶ける性質を持っているため、水で洗い流すことで毒性を弱めることができ、尚且つ腫れや痛みなどを引かせることもできるのです。
ミツバチに刺された場合には、返しがついていて針が抜けない場合があるため、丁寧に抜いてから洗い流すことをおすすめします。
氷で冷やす
水で洗い流した後は、氷で冷やすことをおすすめします。
そうすることで、痛みや腫れなどを軽減することができ、治癒を早めることができる場合があります。
応急処置で症状を和らげることはできる?
今、紹介したのは、あくまでも応急処置です。
これで完治させることができるかと言われると、必ずしもそうとは言えません。
なぜなら、アナフィラキシーショックというのは刺されてから15分以内に症状が出るため、刺されてすぐに症状が出ないからと言って安心することができないのです。
そのため、仮にこれらの応急処置を終えた後に、蕁麻疹や呼吸困難などアナフィラキシーショックのような症状が出た場合には、ためらうことなく病院へ行きましょう。
ハチに刺されないようにするためには?
では、ハチに刺されないようにするためには一体どうすれば良いのでしょうか。
黒を避ける
まずは黒い服を避けることが大切です。
ハチは色が濃い物と動いている物に反応する習性があるため、できるだけ白など色の薄い服を着ることが大切です。
とはいえ、白を着ていても刺されることはありますので、油断は禁物です。
急に動かない
仮にハチが寄ってきても、急に走って逃げてはいけません。
先ほども解説したように、ハチは動くものに反応する習性を持っていますので、一気に動くと敵だと勘違いされてしまうことがあります。
まとめ
ハチには刺されないことが一番ですが、誰にでも起こり得ることですので、しっかりと応急処置方法を頭に入れておくことをおすすめします。
また、応急処置をしたからといって安心するのはまだ早く、仮にアナフィラキシーショックなどの症状が出てしまった場合は、すぐに病院へ行くことをおすすめします。