防カビと抗カビの違い

カビは知らぬ間にいろんなところに生えていますよね。お風呂のパッキンやまな板などがすぐに黒ずんでしまいます。掃除をしてもすぐに生えてきてしまいますよね。
カビを防ぎたかったり、除きたかったりすると、掃除用品などの商品を使います。そのとき、パッケージに「防カビ」「抗カビ」などと書いてあるのを目にしたことがある方も多いでしょう。どんな効果があるかを知っておくと、カビを効果的に退治することができます
「抗菌」という文字もよく使われていますよね。「防カビ」「抗カビ」との違いがわからずに、「なんとなく効きそう」と使っていると、全然効果がでないこともあるんです。カビにしっかりと効く道具を使って、カビを撃退しましょう!

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カビって何?どんな条件で生える?

カビって何?どんな条件で生える?

カビは真菌類という菌の仲間です。
菌は菌でも、「細菌」とは違います。カビは分類学的には、椎茸・松茸などのキノコ類やパン酵母などの酵母と同じです。 カビはカマンベールチーズなど、食品に使われているものもありますので、全てが悪いカビということではありません。

しかし、カビの種類によっては、食品の腐敗を進ませて、そのまま食べると人体に影響を及ぼすものもいます。一部のカビは生育過程で毒性の強いカビ毒を生成するものがおり、人体に悪影響がありますので、カビには要注意です。 カビは湿度の高いところで増殖しやすい特徴があります。

温度が20〜25℃、湿度88パーセント以上が多くのカビの最適な生育環境です。お風呂場や食品に生えるカビは、水分が多いところに生育することがほとんどです。 他に、カビの生えやすい環境があります。

  • こまめに清掃されない場所
  • 紫外線が当たらないところ
  • ザラザラとしているところ

カビが生えないようにするためには、水分を拭き取って掃除をしましょう。食品であれば冷蔵庫で保管する必要があります。

「防カビ」「抗カビ」にはどんな効果があるのか

「防カビ」「抗カビ」にはどんな効果があるのか

日常生活で気をつけていても、どうしてもカビは生えてきてしまいます。そこで必要になってくるのが「防カビ」または「抗カビ」と書かれた商品です。スプレータイプのものや、煙タイプのものなどがあり、これらはお風呂場などカビが発生しやすい部分に後から使うものです。商品自体に「防カビ」「抗カビ」加工が施されているものもあります。

「防カビ」と「抗カビ」の言葉自体に大きな違いはありません。「防カビ」「抗カビ」と書かれた商品は、カビの発育阻害分子が含まれているので、カビ発生や増殖を防ぐ効果があります。また、既に発生してしまっているカビを除去する効果もあります。

「防カビ」「抗カビ」と書かれた商品を一度使えば二度とカビが生えてこないかというと、そうではないのが現状です。永久的な効果ではないので、カビが生えてくる前にこまめに商品を使って掃除をしたり、買い換えたりする必要はあります。

「防カビ」「抗カビ」製品を使うと、使わないときよりもカビの増殖は抑えられます。カビが生えてしまった部分の掃除もかなり楽になりますので、カビが生えそうな場所には使ってみましょう。

「防カビ」「抗カビ」と「抗菌」との違いに注意!

「防カビ」「抗カビ」と「抗菌」との違いに注意!

「防カビ」と「抗カビ」には大きな違いはありませんが、「抗菌」とは大違いです。カビを撃退したいときに使う商品を購入するときは、この違いに注意しましょう。

「抗菌」とは、主に細菌類の増殖を抑える効果があります。細菌とは、私たちの体の中にいる大腸菌などもそうですし、食中毒を引き起こす細菌(サルモネラ菌など)もいます。

カビは真菌類で、細菌と同じ「菌」と言う文字がつきますが、全くの別物です。この違いを理解せずに、「抗菌だからなんでも効きそう」と「抗菌」商品を使っていても、カビには効果が全くないこともあります。カビを撃退したいときは、「防カビ」「抗カビ」製品を使うようにしましょう。

商品によっては、カビにも細菌にも効果のあるものもあります。その際は、臭いや安全性なども気になるところですので、商品の説明をよく読んで、ご自身が何を取り除きたいのかに注目すると良いでしょう。

まとめ

「防カビ」「抗カビ」の言葉には違いはなく、どちらもカビの増殖を防いだり、除去を助ける効果があります。

知らぬ間にいろんなところに生えてくるカビ。悪いカビをそのままにしておくと、私たちの体に悪影響を及ぼす可能性があります。カビは分類学上では、真菌類という仲間です。カビは日の当たらない湿度の高い場所やあまり清掃されない場所に発生することが多いです。

「防カビ」「抗カビ」の言葉には違いはなく、どちらもカビの増殖を防いだり、除去を助ける効果があります。効果は永久ではないので、こまめに買い替えたり、「防カビ」「抗カビ」商品で掃除する必要があります。

「防カビ」「抗カビ」と間違いやすいのが、「抗菌」です。「抗菌」は、細菌類の増殖を抑える効果がありますが、真菌類のカビには効果がありません。この違いをしっかり抑えて、効果的にカビを撃退しましょう。