夜になるとハクビシンの鳴き声が聞こえる!屋根裏から聞こえる理由とは?

こんにちは、プロープル広報のkikuです。

夜になると屋根裏から謎の鳴き声が聞こえてくる……もしかしたら、うわさに聞くハクビシン?

子猫やネズミの鳴き声と、似ているけど違うような……
ハクビシンだとしたらなぜ、屋根裏から鳴き声が聞こえてくるの?

そこで、

今日のテーマは「夜になるとハクビシンの鳴き声が……屋根裏から聞こえるその理由とは?」のお話しです。

神奈川県横浜市のハクビシンの相談窓口

夜になると屋根裏から聞こえるハクビシンの鳴き声とは?

夜になると屋根裏から聞こえるハクビシンの鳴き声とは?

夜に天井や屋根裏で、ハクビシンが鳴くのには理由があります。

その理由とは:家族や仲間で「住み着いている」から

通常は単独で行動し、あまり鳴かないハクビシンですが、同じ巣(ねぐら)を仲間で共有したり、家族がいる場合は鳴き声でコミュニケーションをとります。

夜行性のため、日没から明け方にかけて鳴き声が聞こえたら、ハクビシンが住み着いている可能性を疑いましょう。

それでは、次にハクビシンの鳴き声の種類と、それが持つ意味について解説していきます。


ハクビシンはなぜ鳴くの?それには深い意味がありました

ハクビシンはなぜ鳴くの?理由と意味がありました

本来あまり鳴かないハクビシンですが、鳴く時には理由と意味があり、その種類もさまざまです。

通常の鳴き声

「キーキー」「キュキュキュ」という何となく、聞き覚えがある鳴き声は、ハクビシンが仲間や家族とコミュニケーションをとる時の鳴き声なんです。

その鳴き声を聞いたほとんどの人は、猫やネズミが天井裏にいるのではないかと思うほど、よく似ていると言われます。

威嚇する時の鳴き声

甲高い「キューキュー」と連続して鳴き「ウー」と唸り、時には怪獣を思わせる「ギャア、ギャア」「ガーガー」と深い音を出します。

ケンカしている時の鳴き声

威嚇するときと同様に、低い声で「ウー」と唸り、猫のような甲高い「キューキュー」「キャーキャー」と大きな鳴き声を上げることがあります。

ハクビシンの赤ちゃんや、子どもの鳴き声

生後3ヶ月ぐらいまでは特徴的な声で鳴きます。

産まれたばかりの子猫や、音の出るおもちゃを彷彿させるほど甲高く、「ピィーピィー」「ピィィィィ」と連続で鳴くので、親も普段よりも鳴きます。

この声が聞こえたら家族で住み着いている証拠です。

家族で住み着いていると、時間を問わず鳴き声や物音に悩まされることになります。

ハクビシンの鳴き声の特徴:まとめ

  • ハクビシンはあまり鳴きません、でも鳴くのには理由がありました。
  • 鳴き声にはいろいろな種類があり、きちんと意味もあったのです。
  • 家族や仲間がいると、鳴き声でコミュニケーションを取ります。
  • 子ども(赤ちゃん)のハクビシンは時間に関係なくよく鳴きます。
  • 多くの人が、ハクビシンの鳴き声を聞いて、猫やネズミの鳴き声に似ていると述べています。

鳴き声はしないが、夜中に天井や屋根裏から物音がする

鳴き声はしないが、夜中に天井や屋根裏から物音がする

引きずるような大きな物音の正体とは?

正体:ハクビシンや中型獣の疑いあり!?

夜中に聞こえる「のしのし」「ズルズル」と引きずるような大きな物音は、中型獣の「ハクビシン」が狭い天井や屋根裏を歩くために身体がこすれる音です。

その他にも、引きずるような物音を出す中型獣「アライグマ」の可能もありますのでご注意ください。

鳴き声がしなくても、物音を感じたら近づくのは危険な行為です。確認のため屋根裏に顔を出して襲われて怪我をしたという事例がいくつもあり、特に攻撃性が高い「アライグマ」は、反射的に襲ってくることもあります。

怪しい箇所の確認は、ご自身の安全のためにも、専門家に相談することをおすすめします。

<参考文献>:古谷 益朗、ハクビシン・アライグマ―おもしろ生態とかしこい防ぎ方、農山漁村文化協会、2009、p.106、


屋根裏の害獣が出す鳴き声や足音と物音

天井や屋根裏の害獣が出す鳴き声や足音と物音

屋根裏を棲家とする、害獣の鳴き声や物音などの一覧

ハクビシンの鳴き声や足音

基本的にはあまり鳴かないハクビシンですが、状況により鳴き声が異なります。

ハクビシンの鳴き声
子ども(赤ちゃん)の鳴き声「ピィイイ」
大人の鳴き声「キュキュキュ」「キーキー」「ガーガー」など。
ハクビシンの足音と物音
バタバタ(音の幅が遅い・歩幅がある)
のしのし(大きな引きずる様な音)
どしどし(こすれる様な音)

アライグマの鳴き声や足音

基本的に単独で行動しているためか、大人はあまり鳴かない。

アライグマの鳴き声
子ども(赤ちゃん)の鳴き声「クルルル」「キュルルル」
アライグマの足音と物音
バタバタ(音の幅が遅い・歩幅がある)
のしのし(大きな引きずる様な音)
どしどし(こすれる様な音)

イタチの鳴き声や足音

狩猟本能として不用意に鳴かない傾向がある。

イタチの鳴き声
子ども(赤ちゃん)の鳴き声「ククク」と比較的小さな鳴き声を上げます。
イタチの足音と物音
バタバタ(音の幅が早い・早足)
ネズミなど獲物を追いかける時は「ダダダッ」と大きな音を出す。

ネズミの鳴き声や足音

比較的によく鳴き、さまざまな物音を立てます。

ネズミの鳴き声
「キーキーキー」「キュッキュッ」と夜間によく聞こえます。
ネズミの足音と物音
とっとと(軽い足音)
カサカサ(断熱材の上を歩く音)
カリカリ(何かをかじる音)

屋根裏で走り回るネズミのこと詳しくは記事にまとめました。

コウモリの鳴き声や物音

羽音が聞こえたりしますが、鳴き声は人間には届きにくい周波数。屋根裏に住み着くコウモリの種類は「アブラコウモリ(イエコウモリ)」が主となります。

コウモリの鳴き声
威嚇の時に「キィキィ」と甲高く小さく鳴く。
コウモリの足音と物音
カサカサ(壁からカサカサ音)
バタバタ(大きめの羽音)

いずれの害獣も、夜行性であり(アライグマは日中でも活動することがある)、鳴き声を出すのは仲間や家族とコミニュケーションをとっている可能性があります。

屋根裏を棲家にされると、糞尿により天井が汚染されて被害が深刻化します。

特にハクビシンやイタチはため糞(決まった場所に糞尿をする)をしますので、そのままにしていると天井が腐って抜け落ちるケースもあり、リフォーム費用で経済的被害が起こり、健康被害と連鎖しますので早期の対策が重要です。


ハクビシンの鳴き声や気配が急にしなくなった

ハクビシンの鳴き声や気配が急にしなくなった

物音や、鳴き声が急に聞こえなくなったことありませんか?

答え:ハクビシンは巣(ねぐら)を複数つくります。

エサの状況や、季節で巣(ねぐら)を使い分けていますので、違う巣に行っているのか、もしくは、ただ休んでいるために静かなのかもしれません。

完全夜行性のため、日中は比較的静かに過ごしています。

他の巣に行っていても、今までいた場所が安心できる環境なら、また戻ってきます。

物音や鳴き声が聞こえなくなったとしても、確認のために天井や屋根裏を覗くのは怪我や寄生虫、排泄物、病原菌などによる健康被害の恐れもありますので、一度専門家のご相談をお勧めします。

自分で確認する場合
肌の露出を避けて、マスクと手袋を二重にし、絶対に無理をしないで注意深く確認して下さい。確認後は手洗いうがいをして、衣服を洗濯機の中に入れそのまま入浴した方が安心です。


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ハクビシンがうるさい時間は?

ハクビシンがうるさい時間は?

ハクビシンがうるさい時間とはいつだと思いますか?

答え:日没から明け方まで

基本的にしずかな生き物ですが、日没後の1~2時間と明け方の1~2時間は特に活動的になります

夜行性で昼間は屋根裏や神社、倉庫の中、天井を巣(ねぐら)としています。そのため、餌を取りに行く時間(日没1時間後ぐらい)や棲家に帰ってきた直後(明け方)に物音がします。


ハクビシンが活動的な時期とは?

ハクビシンが活動的な時期とは?

その時期とは?

その時期とは、排卵間近と子育て中です。

排卵日間近は、パートナーと出会う機会を効率よく増やし、繁殖を成功させるために活動的になります。

また、子育中の時期は、子ども(赤ちゃん)達もよく鳴き、よく騒ぎます。歩けるようになると共に出歩くため、より動きが活発になります。

ハクビシンの発情期

活動的である発情期が個体ごとに異なるため、年間通じて繁殖が可能です(周年繁殖動物:年間を通じて繁殖が可能)。

<参考文献>:豊田 英人、江口 祐輔、古谷 益朗、楠田 哲士、植竹 勝治、田中 智夫、飼育下のハクビシンにおける発情周期とそれに伴う行動変化(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2011年度春季研究発表会)、日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌、2011、47巻、1号、p.70-、公開日2017/02/06、Online ISSN 2424-1776、Print ISSN 1880-2133、https://www.jstage.jst.go.jp/article/abm/47/1/47_KJ00007143020/_pdf/-char/ja

ハクビシンの繁殖期

決まった繁殖時期はなく、7月〜9月が増加の傾向もあるが、個体差により異なる。妊娠期間はおよそ2ヶ月間。

出産後3ヶ月間は、子ども(赤ちゃん)は「ピィィィ」と甲高い鳴き声で鳴くので、より存在が目立つようになります。

一般的には子を1〜4頭産み、子育て期間は約3ヶ月(あくまでも目安であり個体により異なる)。

子どもたちが動き回るようになると、一緒に出歩くようになり、鳴き声や物音が子どもの頭数分だけ被害が増加します。

しかも、冬眠もしないため、屋根裏に巣(ねぐら)を作られたら一年中騒音の被害や、ため糞で衛生被害に悩まされ、リフォーム費用で経済的被害も多くなります。

<参考文献>:豊田 英人、ハクビシンの繁殖特性に関する行動学的・生理学的研究、学位論文 / Thesis or Dissertation(1)、p.52、公開日 2013/02/28、https://az.repo.nii.ac.jp/record/3341/files/diss_da_kou0055.pdf

<参考文献>:農林水産省(中型獣の生態と特徴)https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/manual_tyuugata_jyuurui/180330-6.pdf


よくある質問

なぜハクビシンの鳴き声は夜にうるさいの?
夜行性のハクビシンは夜間に活動します。天井や屋根裏、軒下などに住み着くと、鳴き声や物音が夜に響き渡ります。普段はあまり鳴かないのですが、仲間や家族がいるとコミニュケーションのため鳴くことがありますが、子ども(赤ちゃん)がいると時間に関係なくうるさいです。
ハクビシンの鳴き声は?どんな鳴き声ですか?
普段の鳴き声は甲高い「キーキー」「キュキュキュ」と鳴き、ケンカをしている時には「ギャア、ギャア」「ガーガー」や「ウー」と唸り深い鳴き声を出し「キャーキャー」と大きな鳴き声を上げることがあります。また、赤ちゃんや子ども(赤ちゃん)のハクビシンの鳴き声は、甲高く子猫のように「キーキー」「キャッキャッ」「ピィィィィ」と連続で鳴きます。
ハクビシンはどんな時に鳴きますか?
普段はあまり鳴かないハクビシンですが、仲間や家族とコミニュケーションをとる時や、子ども(赤ちゃん)の時はよく鳴きます。猫の声に似ており、威嚇やケンカの時の鳴き声を聞いた人は、猫のケンカと間違えるほど似通っています。
夜中にキーキー聞こえる鳴き声の正体は?
天井や屋根裏から聞こえる「キーキー」や「キィキィ」とした鳴き声はハクビシン以外に「クマネズミ」という種類のネズミの可能性があります。このネズミは屋根裏や壁の中に巣を作ります。外から聞こえる鳴き声でしたら「トラツグミ」という鳥の可能性もあります。

夜行性のハクビシンは中型獣で、想像以上に大きな物音を立てますが、基本的にはあまり鳴かず、静かな生き物です。

夜間に出ていき、明け方に戻ってくるため、タイミングによっては全く存在に気が付かないこともしばしば……

そのため、天井にできたシミや、異臭が原因で調査を行ったところ、ハクビシンが長期間にわたり住み着いていたことが発覚するケースもあり、知らぬ間に、被害が拡大して「人獣共通感染症」や糞尿よる住宅被害と精神被害など様々な問題をもたらします。


まとめ

  • ハクビシンが夜に鳴くのは家族や仲間がいるから
  • ハクビシンの鳴き声には理由と意味がある
  • ハクビシンは基本あまり鳴かないが、子ども(赤ちゃん)はよく鳴く
  • ハクビシンは「ズルズル」と引きずるような大きな物音を出す
  • 屋根裏を棲家にする害獣はそれぞれ出す音が違う
  • ハクビシンは複数の巣(ねぐら)を持ち、使い分けている
  • ハクビシンのうるさい時間は日没から明け方まで
  • ハクビシンが活動的な時期は排卵間近と子育て中

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<参考文献>:国立環境研究所(侵入生物データベース)https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/