ハチにはさまざまな種類います。日本に生息するのは約4500種類ほど、そのすべてが人間に対して刺してくるわけではありません。
どんなハチが攻撃的で脅威と呼ばれるのか、またその対処法を解説したいと思います。
攻撃的なハチとは
攻撃的で人間に対して積極的に敵意を向けてくるのは、スズメバチ類やアシナガバチ類などわずかな種類のみです。
蜂蜜を作ってくれたり、他の害虫を食べてくれたり人間にとって良い働きを行ってくれる益虫という面を持つハチも少なくはありません。
ただし、日本人も大好きな美味しい蜂蜜を作ってくれるニホンミツバチやセイヨウミツバチなどのミツバチ類でもお尻に毒針を持っており、人間を刺してきます。
ハチの種類
ハチの種類によっては死に至る危険性もある蜂毒の脅威。
一番気をつけなければいけない恐ろしいハチ、スズメバチを中心にハチに対する注意と対策を紹介していきましょう。
スズメバチ
ニュースに被害報告が挙がることもあるこのハチ。日本では毎年二十人近くの人がスズメバチの被害に遭い亡くなっています。
ミツバチなどに比べるとハチの中でもかなりの大型で攻撃性が高いハチです。
その毒性も強く、特に一度刺された人は注意しなければなりません。
二度目に刺された時アナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー性ショック症状を起こして死亡してしまう危険性があるのです。
スズメバチは民家の軒下や換気扇、天井裏など私たちの身近な場所でも巣を作ってしまいます。
事前の対策としてスズメバチが嫌がる成分が含まれた殺虫剤を巣が作られる可能性のある場所に吹きかけておくこと、またスズメバチが巣作りを行う春から夏にかけてこまめに見回りをすることが大切です。
スズメバチの巣を見つけてしまった場合、巣には近付かず静かにその場を離れて専門の業者に相談しましょう。
まだ小さいサイズのうちならば自分自身で駆除する方法もありますが、大変危険ですので最大限注意を払い万全を期して行ってください。
ハイキングやキャンプなど外出先での対策や注意
スズメバチは土の中や樹木の中などにも巣を作ります。
スズメバチ巣がありそうな場所の近くでは走り回る、大きな声を出すなどスズメバチを刺激する行動は控えましょう。
もしスズメバチが近付いてきた時、手を振り回したり叫んだりしてしまうと大変危険です。そうした行動はハチから攻撃と捉えられ襲われる危険性が高まってしまうのです。
スズメバチが近付いてきた時は静かにゆっくりと姿勢を落としその場を離れましょう。
そして服装などにも注意が必要です。スズメバチには黒色を攻撃する習性があります。
髪色が黒い場合帽子を被り、服装や持ち物など暗い色のものは避けて明るい色を用いてください。
また、女性の方など注意していただきたいのが化粧品や香水、整髪料の類です。ハチのフェロモンと同じ物質や興奮させる物質などが含まれた化粧品などもある為、スズメバチから狙われやすくなってしまいます。
このような対策をとっていたとしてもハチに刺されてしまう事はあります。
そのような時はまず刺された周囲を指で押し毒を出してください。
その後に患部を冷やし、抗ヒスタミン軟膏などを塗りましょう。
スズメバチの毒はアレルギー反応により死んでしまう事もある恐ろしい毒だという事を忘れないようにすることが大切です。
例え軽い症状であったとしても、必ずすぐに病院に行き正しい診察を受けることが自分自身や大切な人を守ることに繋がります。