ナメクジが大量に発生した!その原因とすぐ実践できる駆除方法を紹介しました

ナメクジは、梅雨時期などジメジメしている時に大量に発生します。見た目も気持ちが良いものではないので、大量に見つけると不快な気持ちになってしまいますよね。

そんな嫌われ者のナメクジですが、見た目が不快なだけでなく、畑や庭、花壇の植物を食い荒らしたり人間の健康に悪影響を及ぼすこともあるんです。また、ナメクジは窓の隙間などを通って屋内に入ってくることも。これでは家の中でも落ち着いて過ごせないですよね。

ナメクジに悩んでいる方は、この記事を読んでナメクジの生態や発生原因を知って、適切に対処できるようになっていきましょう。

ナメクジが大量に発生する理由とは

ナメクジが突然大量に発生するのには理由がありました。

理由:外壁やコンクリートに苔が生えているから

一般的にナメクジはジメジメした場所を好み、さまざまな植物を食べます。

その中でも『チャコウラナメクジ』は、日当たりの悪い外壁やコンクリート壁、レンガやブロック塀に生える苔を好んで食べる姿がよく見られます。このナメクジは苔を削り取るように食べる際、カタツムリのようにコンクリートから体内の殻のためにカルシウムを補っているのではないかと思わせるほどです。

ナメクジは夜行性であり、ジメジメした場所を好みます。雨が降った夕方から活動し始め、湿度が高い日中でも活動することがあります。雑食性であるため、自然環境下では虫の死骸や野菜を食べることが多く、家庭菜園やガーデニングにおいて被害をもたらすことも少なくありません。

梅雨の時期には、ナメクジがさらに大量に発生する条件が整います。その結果、家の周りに大量発生したナメクジによる被害が一層深刻化することが予想されます。

また一緒によく見るのがダンゴムシです。
雨で雑草や落ち葉に湿った環境が整えば、ナメクジと同じようにダンゴムシも異常な数に悩まされることになります。

ナメクジっていったい何者?意外と知らないナメクジの生態

ナメクジっていったい何者?意外と知らないナメクジの生態

ナメクジという名前はよく聞くものの、実際どんな生き物なのか詳しく説明できる人は少ないでしょう。しかし、ナメクジという敵を倒すには、まず相手のことをよく知っていないとうまく対処できませんよね。

まずはナメクジの知られざる生態について知っていきましょう。

ナメクジは虫ではない?カタツムリとの違い

ナメクジは虫ではなく、巻貝の一種で軟体動物になります。ナメクジの大きな特徴として、「雌雄同体(シユウドウタイ)」であることが挙げられます。雌雄同体とは、1つの個体に雄と雌それぞれの生殖機能が備わっているという意味です。

つまり、ナメクジは全ての個体が産卵できるので、一斉に孵化してしまうとナメクジの大量発生につながります。

また、カタツムリの殻を外すとナメクジになるのでは?と思われがちですが、カタツムリとナメクジは全く別の生き物です。カタツムリは殻がなくなると死んでしまいます。

ナメクジが大量に発生して起こす被害

ナメクジが大量に発生するとどんな悪影響が生じるのでしょうか?

ナメクジは植物を好んで食べます。農作物や植物の葉や花をナメクジが食べてしまい、植物の成長が妨げられてしまうのです。特に柔らかい花びらや茎、つぼみなどをよく好み、キャベツやレタス、イチゴなどの野菜も食べてしまいます。

ナメクジと寄生虫

ナメクジは地面を這い、餌となる植物を食べますが、ネズミのフンに触れたり食べたりすると、ネズミに寄生していた『広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)』が体内に入り込み寄生します。

警戒すべきは、その寄生されたナメクジが這った野菜を洗わずに食べると、人やペットにも寄生する危険があることです。

この寄生虫は、ナメクジやカタツムリを中間宿主とし、ネズミのフンを介して広がります。

ネズミがいる環境では、菌やウイルス、寄生虫のリスクが高まるため、ナメクジやカタツムリの不快さだけでなく、感染症のリスクにも注意が必要です。素手で触れず、衛生管理を徹底しましょう。


ナメクジの大量発生に悩む人必見!ナメクジが発生する原因

ナメクジの大量発生に悩む人必見!ナメクジが発生する原因とは

梅雨時期になるとどこからともなく大量に発生するナメクジですが、ナメクジが発生する原因とはどんなものなのでしょうか?

原因を知って、ナメクジが大量に発生することを未然に防ぎましょう。

発生しやすい場所を把握しよう

ナメクジは乾燥が苦手で、日陰のジメジメしている場所に生息しています。昼間は日に当たらないように鉢植えや草の陰に隠れ、夜になると活動を始めます。その移動距離は意外と長く、4メートル近く移動することも。

ナメクジを発生させないためには、定期的に鉢植えやプランターをずらして乾かし、雑草なども処理する必要があります。

外壁やコンクリートに発生した苔を高圧洗浄機などで掃除するのも効果的です。

発生しやすい時期にも要注意!

ナメクジはジメジメした環境を好むので、梅雨時には特に発生しやすくなります。この時期は屋内もジメジメしていることが多いので、ナメクジが屋内にも発生する可能性があります。

対策としては、窓の隙間をしっかり塞ぎ、屋外から持ち込んだ野菜などにナメクジが付着していないか注意して見てください。特にナメクジは葉野菜を好むので、家庭菜園で収穫した葉野菜を屋内に持ち込む際には注意が必要です。

ナメクジはどうやって増える?

上述した通り、ナメクジは1匹で繁殖することが可能です。ナメクジは1回で30〜50個の卵を産むと言われています。冬から春の間が繁殖期で、卵は地中に産みつけられて孵化します。

ナメクジの寿命は1〜3年と言われていますので、そのまま放置しておくとナメクジが大量に発生してしまうのです。


ナメクジが大量に発生してしまったら?おすすめの駆除方法

ナメクジが大量に発生してしまったら?おすすめの駆除方法

ナメクジは繁殖すると、どんどんと雪だるま式に増えていってしまうので1匹でも見つけた時に対処していくことが重要です。

しかし、いきなりナメクジを退治しようとしてもどうすればいいのか途方に暮れてしまいますよね。そこで、すぐ実践できるナメクジの駆除方法をお伝えします。

簡単にできる!塩や熱湯をかける方法

ナメクジの駆除方法で一番簡単なのが、塩や熱湯をかけることです。どれも家庭にあるものなので、すぐ実践できる方法です。

ナメクジは、熱湯をかけられるとナメクジの体を構成しているタンパク質が固まってしまいます。また、塩をかけられるとナメクジの体の水分が奪われてしまい、脱水症状を起こします。

どちらもナメクジの駆除には有効ですが、畑や庭で塩や熱湯をかけてしまうと作物や植物も枯れてしまう恐れがあるので気をつけましょう。

ナメクジ専用の駆除剤を使う

ナメクジは昆虫ではないため、昆虫用の殺虫剤では駆除できません。ナメクジ専用の駆除剤を使う必要があります。

こちらも薬剤なので、畑や花壇で撒く場合は慎重に行ってください。駆除剤も設置するだけのタイプや顆粒タイプ、植物に害が出ないタイプなど、自分の使いやすいものを選びましょう。

プロに任せるのがいちばん安心

ここまで、自分で実践できる駆除方法をご紹介してきました。しかし、あまりにもナメクジが大量に発生してしまい、自分では対処できそうもない場合は専門の駆除業者に頼るのも有効な手段です。

当社では、ナメクジはもちろん、ムカデや毛虫、ゴキブリやダンゴムシ、スズメバチなどの害虫などの駆除を当日対応可能で作業を行っております。

今まで見てきた通り、ナメクジは1匹でも駆除しそびれると、どんどん増えてしまいます。また、広東住血線虫による感染の危険もありますので、ナメクジの大量発生でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

ナメクジは繁殖力が強く、一度発生するとどんどん増えて大量発生してしまいます。健康への被害が出る恐れもあり、適切な対処をして未然に被害を防ぐことが重要です。

ナメクジが過ごしやすいジメジメとした環境をなるべくなくすように心がけ、ナメクジが大量に発生するのを予防していきましょう。それでもナメクジが大量に発生してしまったら、専門の駆除業者に頼んでみるのも一手です。