ダニの存在を知っている人はたくさんいると思いますが、どれくらいの種類がいるのかを知っている人は少ないでしょう。

ダニに種類はあるの? ダニかそうでないかの見分け方はある?

そこでこの記事では、家に出没する可能性が高いダニの種類と、外に出没する可能性の高いダニについて詳しく解説していきます。

家に出没するダニの種類は?

家に出没するダニには、思っている以上にたくさんの種類があります。
では、一体どのような種類がいるのか、詳しく見ていきましょう。

・チリダニ

まずはチリダニ科のダニです。 チリダニ科には、 ・コナヒョウダニ ・ヤケヒョウダニ の2種類がいます。
これらの特徴は、家に年中存在しているということと、刺さないということです。
ただ、死骸もしくはダニのフンによってアレルギーを起こしてしまう可能性があるため、人間にとって害であることには間違いありません。

また、チリダニよりも大きいダニの餌になるということも特徴の1つです。

・イエササラダニ

続いてはイエササラダニ科です。
具体的には、 ・イエササラダニ ・カザリヒワダニ などがいます。 とはいえ、全体の約10%とかなり少ないダニでもあるのです。

このダニは非常に小さいため、肉眼で発見することは難しいのですが、大量発生すると白い粉が吹いているように見えるため非常に気持ち悪い印象を与えます。

・ツメダニ

続いてはツメダニ科です。
このダニは、 ・ミナミツメダニ ・フトツメダニ などの種類があり、人を刺します。 また、先ほど解説したチリダニやイエササラダニを餌とする場合もあるため、これらのダニが生息している場所にはツメダニがいると判断することができます。

・コナダニ

続いてはコナダニです。
このダニは、湿度が高く、温かい場所に生息します。 基本的には農作物や医薬品などへの害が強く、繁殖力が大変強いため、一気に数が増えるということもあります。

コナダニは、秋から冬でも見られることがあるため、低温にすれば駆除できるということではありません。
人を刺すことはありませんが、食品などへの害が発生してしまう可能性があります。 肉眼では確認することができないのですが、大量発生すると肉眼でも確認できる程気持ち悪い見た目となりますので、注意が必要です。

・ホコリダニ

続いてはホコリダニです。 ホコリダニというのは、体長が0.1ミリとかなり小さいため、当然肉眼では確認することができません。 果物や農作物を荒らすことが多いのですが、人を刺すことはありません。 また、アレルギーなどに関しては未だに不明となっています。

・ニクダニ

続いてはニクダニ科です。
・イエニクダニ
・サヤアシニクダニ
などがいて、食品などへの害が目立ちます。人を刺すことはありませんが、湿度の高い場所を好むため、できるだけ除湿をして発生を食い止める必要があるでしょう。

外で生活しているダニの種類は?

では、外で生活をしているダニには、一体どのような種類があるのでしょうか。

・マダニ

ダニの中でもかなり脅威なのが、マダニです
このダニは、簡単に言ってしまうと人の血を吸います。 そして、血を吸われると感染症を引き起こす可能性があるため、非常に危険なのです。

マダニハは血を吸うと通常の3倍ほどの大きさになることもあり、1センチ程度の大きさになることもあります。

マダニに刺されると、
・日本紅斑熱
・ライム病
・重症熱性血小板減少症候群
などの感染症になってしまう可能性があり、場合によっては死に至る場合があるのです。

・イエダニ

イエダニというのは、小動物などに寄生して生活をしています
しかし、宿主が死ぬと、人間に寄生する場合もあるため、人間を刺す場合があるのです。 イエダニに刺されると、患部が腫れてかゆみや痛みを伴う場合があります。 また、感染症などを引き起こしてしまう可能性もあるため要注意です。

基本的にはネズミに寄生していることが多いため、自宅にネズミが出るという場合には、イエダニの被害を最小限に抑えるためにもできるだけ早く駆除をしてしまうことをおすすめします。

見分け方はある?

このようなダニを見分けたいと思っている人もいるでしょう。
しかし、先ほども解説したように、ダニというのはかなり小さいことが多いため、肉眼では確認できない個体もいます。

よって、顕微鏡などを使わない限りは、ダニを確認することもできなければ、見分けることもできません。

マダニは肉眼でも確認できる程の大きさになることがありますが、他の個体は大量発生しない限りは発見することができないでしょう。そのため、ダニの見分け方を身に着けるというよりは、ダニを寄せ付けないための知識を身に着けることをおすすめします。

まとめ

ダニには様々な種類があります。 中には人を刺さない個体もいますが、衛生的な害がありますので、ダニ全般を生息させないように日ごろから対策をしておく必要があります。 布団を干したり、掃除をしたりと気軽にできることばかりですので、定期的に行っていきましょう。