毛虫は駆除しないと庭の植物にも危険を!自分で駆除する方法はある?

庭木の手入れの際に、腕にかゆみを感じて袖をまくったら湿疹ができていた、という方もいるのではないでしょうか。1日に何度も湿疹が気になって作業に差し支えるような状態は、できれば避けたいものです。

毛虫は私たちの身近な場所に生息しています。人に害を与える虫として知られており嫌がられる存在ですが、実は害のない毛虫もたくさんいるんです。毛虫は種類が多くて、見た目や大きさも全く違うんですよね。

今回は、毛虫の特徴と駆除する方法についてご紹介いたします。

毛虫の駆除は迷いがち…実際にどんな生き物なのか知っておこう

お家の庭に毛虫が出たけど、どうやって駆除したらいいか分からないし、近づいたら危険なのでは?とためらう気持ちもわかります。刺されてイヤな思いはしたくありませんよね。毛虫は私たちにどんな悪影響があるのでしょうか。あらためてここでお話ししていきます。

育てた 庭の植物に害をもたらす…

庭木や草花などの植物の葉をエサとする毛虫。植物の葉が欠けていたり、穴が開いてたり、一部変色していた場合、毛虫がいる可能性があります。そのまま放置してしまうと、葉っぱを根こそぎ食べて、丸坊主になってしまう恐れがありますので、毛虫を見かけたらすぐに駆除しておかなければなりません。

毛虫の中には毒を持つものも!

全ての毛虫に毒があるわけではないですが、中には刺された瞬間激痛や、皮膚炎を起こすだけではなく、何日も続くかゆみに悩まされるなんてことも。毛虫を見かけたら安易に触らないようにしましょう。また、風で飛ばされてきた毒針や、毛虫の死骸や卵にも毒がありますので、刺されていなくても被害を受ける場合もあります。植物の近くで作業する方は十分気を付けましょう。

毛虫は人を刺す?駆除するために特徴を覚えておこう!

触れたら刺されるのではないかと思われる毛虫ですが 、実は人を刺さない毛虫もいます。ここでは人を刺す毛虫と刺さない毛虫それぞれの特徴について触れていきます。

人を刺す毛虫

・チャドクガ

発生時期 4月から10月にかけて2回発生

 

体長 25mm~30mm
特徴 黄色淡褐色、黒い線が入っている
症状 毒針に触れると、肌が赤く腫れて激しい痒みに襲われる
好む植物 椿やサザンカ等にあらわれる

・ドクガ

発生時期 5月~8月
体長 35mm~40mm
特徴 黒色で脇にオレンジ色の線が入っている

 

症状 毒針に触れると、肌が赤く腫れて激しい痛みに襲われる
好む植物 桜や栗の木、バラなどにあらわれる

・イラガ

発生時期 7月~10月にかけて多いときは2回発生
体長 30mm
特徴 鮮やかな緑色
症状 「デンキムシ」とも言われる、刺されると激痛が1時間程度、痒みも1週間ほど続く

 

好む植物 柿や梅の木などにあらわれる

・マツカレハ

発生時期 7月~9月
体長 60mm~75mm
特徴 全体的に黒色で背面が銀色
症状 毒針に触れると、激痛と腫れ、痒みが1週間程度
好む植物 松の木にあらわれる

 

人を刺さない毛虫

・アメリカシロヒトリ

発生時期 5月~9月にかけて2回発生
体長 10mm~30mm
特徴 白い長毛で黒点あり

 

好む植物 くるみや桜の木

・オビカレハ

発生時期 5月~8月
体長 30~45mm
特徴 黒、黄、白の縦線。見た目がドクガに似ているが無毒

 

毛虫が発生したら…駆除を自分でする方法や業者への依頼方法

見つけたら早めに駆除するべき毛虫ですが、初めておこなうときは不安に感じますよね。作業する前に、事前に用意するものを確認しておきましょう。

毛虫の駆除は万全な服装で!殺虫剤は効くのか?

アメリカシロヒトリのように、幼虫段階で周りに白い網を作る毛虫は、スプレーしても中にいる毛虫まで届きにくく、駆除に効果がないように感じる方もいるかもしれませんがいずれ死滅します。毛虫は毒がある、ないに関わらず、殺虫剤を使用すれば駆除することができますよ。ただし、殺虫剤の成分が、毛虫のいる庭木に合わない場合がありますので、その植物に合った殺虫剤を選ぶことが大切です。

毒針は触れるだけで皮膚トラブルを引き起こす危険があります。毛虫の駆除をする際は、袖の長い服、長靴、つばの大きい帽子、防護メガネ、マスク、ゴム手袋(腕までかかる長い手袋が好ましい)といった、肌を露出しない服装で行いましょう。

駆除には殺虫スプレーで死滅させる前に、毒針が飛び散らないように「毒針毛固着剤」を使って、毒針を固めます。殺虫スプレーで駆除した後は、そのまま放置せず、必ずビニール袋に入れて地域のゴミステーションへ持っていき処分してください。

毛虫も駆除業者対応!合わせて害虫駆除も

幼虫段階であれば一か所に集まっているため駆除しやすいのですが、成虫段階だと毛虫を見落としすべて駆除する事ができない可能性もあります。もし自分で駆除するのが不安だという方は、駆除業者をおすすめします。

毛虫くらいで…と思われる方もいるかもしれませんが、駆除すべきものではあるし、危険性もあります。プロープルでは、一緒にその他の害虫駆除や家の掃除や庭の手入れ、その他虫の対策に関する幅広いお悩みにお答えすることができます!ぜひご気軽にご相談ください。

まとめ

毛虫は動きが遅いので、鳥や蜂などに見つかると簡単に食べられてしまいます。そのため、より多くの子孫を残すために、一度に産む卵の量が多いと考えられています。繁殖力が強い毛虫は一度に1,000個近く産むことも!更に食べ物を探して、隣の植物まで移動してしまうと被害がますます広がってしまいます。

ご近所と敷地が近い場合、隣の家への被害も考えられるので、放置してしまうのはとても危険です!毛虫はなるべく早い段階で駆除して、被害を最小限に抑えましょう。