天井裏が臭い…ネズミに巣を作られると臭いの？【蚊取り線香でネズミを追い出せるか】

こんにちは、プロープル広報のkikuです。

今日のテーマは「天井裏が臭い！！」

天井から嫌なニオイがする……鼻にツーンとくる尿の強いニオイ！とにかく臭くてたまらない……

その「臭い」の正体、ネズミの巣が原因かも？

しかも、もっと恐ろしいことに、悪臭の発生源が別にある可能性もあります。

そこで、天井裏のネズミの巣は臭いのか？と蚊取り線香を使ってネズミを追い出せるのか？を詳しく解説します。

天井裏にネズミの巣があるとホントに臭いの？

天井裏にネズミの巣があると臭いのでしょうか？

答え：悪臭と汚臭が漂い、最悪のにおいがします。ネズミの巣には糞尿が溜まっており、ネズミ自体も非常に臭います。

そのネズミの体には尿が染み付いており、これが悪臭の一因となっています。さらに、体の脂分と油汚れが結びついて特有の強い臭いを放ちます。

夜行性で視力があまり良くないネズミは、移動時に体を壁にこすりつけるため、悪臭と黒光りした汚れ(ラットサイン:ネズミがいるサイン)が家中に広がります。

いたるところに排泄するので、天井からの悪臭が強く感じる場合は、ネズミが長期間その場所にすみ着き、繁殖している可能性あるといえるでしょう。

臭いの原因である糞尿は日々蓄積しますので、早急なネズミの対策をおすすめします。

ラットサインについては、下記の記事を参考にしてください｡

もっと恐ろしい……ネズミがいると天井裏が臭くなる理由とは

ネズミの臭いとは、糞やアンモニア臭が主ですが、天井からの悪臭の原因はその他にも何があるのでしょうか？

その他の理由とは：ネズミの死骸です。

粘着シートや、ネズミ用の毒餌で対策した場合、その結果どこかで死んでいる可能性があります。そのままにしていると腐敗してウジが発生して大変な状況になってしまいます。

ネズミの死骸がそのままだと大変なことに……

ネズミが死ぬと、その宿主を失ったイエダニが人間やペットに襲いかかることがあります。このダニは、脇の下やお腹周りなど柔らかい皮膚を好んで刺します。

そして、ネズミの死骸を放置すると、腐敗する過程で病原体が周囲に拡散するリスクもあります。

接触による感染する(皮膚糸状菌症)や、ネズミの尿や糞から乾燥した病原体が空気中に舞い上がり、それを吸い込むことで感染症(腎症候性出血熱など)を引き起こす可能性があります。

このような健康被害を防ぐためには、死骸の迅速な処理が必要となります。

ネズミの死骸の処理や天井の異臭に不安を感じたら、「(公益社団法人)日本ペストコントロール協会」会員でもある弊社まで、お気軽にご相談ください。

放置したネズミの死骸はいつまで臭いのか？

ネズミの死骸はいつまで臭いのか？

結論：目安は約1ヶ月です。

まず、腐敗することによりネズミの死骸の臭いが強く発生します。

気温や死骸の数、環境によって異なりますが、冬場では死後2～3日、夏場では1日から2日後に腐敗臭が漂い始め、悪臭がひどくなります。

状況によっては、数カ月間にわたり腐敗臭に悩まされる可能性があります。その間、ハエが産卵してウジが発生し、アリやワラジムシなども集まり、連鎖的に被害が発生します。

蚊取り線香でネズミを追い出せるのか？

蚊取り線香の成分で追い出せそうですが、その効果は？

結果：煙を嫌がるので追い払うことができます。

厳密には、蚊取り線香の有効成分よりも、その他に配合された燃焼剤（木粉など）の煙と匂いに驚き、嫌がって逃げていきます。

蚊取り線香の有効成分とは

その有効成分とは、
ピレスロイド系（メトフルトリン、dl・d-t80-アレスリンなど）で蚊に対して有効な成分ですが、人間をはじめ、哺乳類は体内で速やかに分解され、無毒化された後、体外に排出されるため安全性が高いといえます。

そのため、蚊取り線香の有効成分がネズミを駆除する効果は期待できませんが、木粉が燃えて発生する煙により忌避効果があるといえます。

＜参考文献＞：氏原一哉, 松尾憲忠, 森達哉, 庄野美徳, 岩崎智則, 家庭用殺虫剤メトフルトリンの開発, Journal of Pesticide Science, 2008, 33 巻, 2 号, p. 190-195, 公開日 2013/12/08, Online ISSN 1349-0923, Print ISSN 1348-589X,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpestics/33/2/33_33.190/_article/-char/ja

＜参考文献＞：林晃史, 蚊取線香, 化学と生物, 1975, 13 巻, 8 号, p. 526-530, 公開日 2009/05/25, Online ISSN 1883-6852, Print ISSN 0453-073X, https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/13/8/13_8_526/_article/-char/ja/

ですが、ご使用には注意が必要です。

本来の用途と異なる使い方であることと、火を使用して燃焼するため、火災のリスクがあります。

特に、目の届かない天井裏では、ネズミが蚊取り線香の煙から逃げるために走り回り、蚊取り線香を倒して、火災が発生する可能性もあります。

そのため、ネズミを追い出す目的での使用はおすすめできません。

よくある質問

ネズミの臭いはどんな臭い？: ネズミの体には尿や糞などの汚れが付着しており、そのためアンモニアの強い臭いやカビの臭いがします。特に、尿に含まれるフェロモンが体からの分泌物と混ざり合い、ネズミ特有の独特な臭いを発しています。
ネズミの死骸はどんな臭い？: 死骸が分解される過程で、アンモニア、メタン、硫化水素などの腐敗ガスが放出されます。腐敗したキャベツよりも強烈な臭いがします。
ネズミのうんちは臭い？: ネズミの糞の臭いはカビが生えた土に似ています。その臭いの原因はさまざまな窒素化合物やアンモニアに由来し、特有の臭いがします。また、湿度が高い環境ではより強い臭いを放ちます。
ネズミの臭いで病気になりますか？: ネズミの臭いで病気になることはありません。しかし、ネズミの存在自体が病気のリスクを高めますネズミは多くの病原体を運ぶと知られており、尿や糞、ネズミ自身の体からも人やペットに病気が感染します。