「最近咳が出る」、「鼻水が止まらない」、「喘息が悪化している気がする…」という症状に困っていませんか?
「季節の変わり目だし、まぁいっか!」と放置しているそれ!もしかしたらダニのせいかもしれません。
ダニは肉眼でほとんど見えないサイズで、知らないうちに家の中に繁殖します。ダニがいるだけで色々な疾患を引き起こしてしまうので注意が必要です。おうちでのダニ対策はこれらの疾患予防につながるので環境整備をしていきましょう!
あなたの喘息はダニのせいかも!ダニが引き起こす健康被害
ダニアレルギーを知っていますか?ダニアレルギーは通年性のアレルギー性鼻炎です。花粉症やハウスダストアレルギーと同じような症状が出ます。
ダニアレルギーはダニの死骸やフンを吸い込むことによってアレルギー症状が起こります。
ある調査によると、ハウスダスト1g中にダニが2µg以上存在するとアレルギ性鼻炎の発症リスクが増加し、1g中にダニが10µg以上存在する場合は気管支喘息発症の危険因子になるそうです。特に子供には注意が必要です。
【出典:ダニアレルギーって何? | アレルギー支援ネットワーク (alle-net.com)】
いま、アレルギー性鼻炎・喘息をもっていなくても、このままダニへの曝露を続けると発症してしまう可能性がどんどん高くなります。
戦う前に敵を知ろう!喘息を引き起こすダニの好きなものとは?
ダニがいるだけで病気になってしまうなら早くダニを退治したい!と思いますよね。まずはダニがいつ・どんな環境で増殖するのか知っておきましょう。
喘息やアレルギー性鼻炎の原因になるダニの種類
家に潜むダニはチリダニといいます。このチリダニはなんと8割以上の家屋で検出されると言われています。
チリダニ科のダニは「ヤケヒョウダニ」と「コナヒョウヒダニ」という2種類がいます。
この2種類は刺さないタイプのダニで、血を吸うこともありません。人の垢やフケをえさとしています。
ダニはどんな環境が好き?
日本は高温多湿でありダニが増殖しやすい気候といわれています。
特に、気温が25℃・湿度60%を超えると一気に増殖し始めるため、梅雨時期に最も増殖します。ダニの寿命は2-3ヶ月で、梅雨の時期に急激に繁殖すると8-9月頃死骸が増え、秋ごろアレルギーの症状が出る人も少なくありません。
また、寒く空気が乾燥する冬はダニが減る傾向にありますが、最近は暖房や加湿器によりダニが好きな環境が維持されてしまうので、冬でもダニは潜んでいます。
自分でできるダニ対策!繁殖しにくい環境を作って喘息を予防しよう
ダニ対策って面倒くさそうと思われるかもしれませんが、普段の掃除にちょっとプラスするだけでできるものがたくさんあります!今日からできるダニ対策を学んでいきましょう!
ダニの好きなものを減らす
普段の掃除を怠らない…特別な掃除は必要ありません。ダニのえさになるのはホコリや人のフケ・髪の毛です。
カーペットをやめる…畳・フローリング・カーペットにおけるダニ密度を調べたところカーペットで一番ダニが多いという結果が得られました。
布製のソファをやめる…カーペットと同じで布製のものにはダニが繁殖しやすいです。革製やビニール製のものに取り換えましょう。
ダニが一番発生しやすい布団の扱いに注意
ダニが最も繁殖しやすい場所が寝具です。寝具は暖かく湿気があり、えさとなる人のフケがたくさんあります。
最も効果があるのは布団の丸洗いです。ダニのアレルゲンは水に溶けやすいため水洗いは良いですし、ダニは50℃の環境では20分程度で死滅すると言われているため乾燥機による乾燥も効果的です。
しかし頻繁に丸洗いは難しいですよね…。そんな時は布団を天日干しして乾燥させましょう。干した後叩くのはNGです!干した後は掃除機をかけてダニを吸引しましょう。
布団カバー・枕カバー・シーツは防ダニ効果があるものも売っているのでそれに取り換えるのも良いですね。
部屋の換気が大切
ダニの好きな多湿な環境を作らないように積極的に換気しましょう。特に乾燥している冬はチャンスなので部屋の換気をしてダニの量を減らしましょう。
また押し入れの中も湿気がたまりやすいのでしっかり換気しましょう。
ぬいぐるみやカーテンの掃除も忘れずに
ぬいぐるみも布製で皮脂や食べかすがつきやすいためダニが存在します。洗う頻度が低いので繁殖しやすいのもポイント!定期的に洗ってきれいな状態を維持しましょう。洗うのが難しい場合は「天日干し&掃除機がけ」がおすすめです。
カーテンも頻繁に洗濯するものではないので注意しましょう。洗濯しやすい薄手のものに変えたり、ブラインドに変えるのも良いでしょう。
まとめ
ダニを完全に家の中から排除するのは難しいですが、対策をすれば減らすことは可能です。
1から自分で対策するのは大変…。という方はまず1度業者さんに掃除をしてもらい、その状態を維持するという風に工夫してみてはどうでしょうか。
おうち時間を過ごすことが多いと思いますが、おうちで健康を崩さないように、ダニの好きな高温多湿に気をつけてダニを繁殖させないようにしていきましょう。