
こんにちは、プロープル広報のkikuです。
急にダニに刺されるようになり、原因がわからず困っていませんか。
皮膚科を受診すると、「ネズミが原因かもしれませんね」そう言われ、天井裏や床下を確認してみたものの、ネズミの気配はしない。
それでも、かゆみに悩まされる日が続く。
実際に、ネズミが確認できない住宅でも、急なダニ刺されに悩まされる相談は少なくありません。
今日のテーマは、「ネズミがいないのに【急にダニに刺されたら】」のお話しです。
ネズミがいないのに【急にダニに刺されたら?】

結論:ネズミがいないのに急にダニに刺される場合は、イエダニではなく、別のダニやノミが原因になっている可能性があります。
イエダニは、ネズミに寄生するダニです。
そのため、ネズミの気配がない家で「急な刺咬被害(しこうひがい:刺す咬む被害)」が続くときは、イエダニ以外の吸血性のダニやノミが原因と考えられます。
周辺を徘徊する野良猫や野生動物、鳥類、人やペットの移動などを通じて、知らないうちに生活圏へ入り込み、刺咬被害が表面化するケースがあります。
では、ネズミ以外で起こる、急なダニ刺されの原因には、どのようなものがあるのでしょうか、動物別に見ていきましょう。
野良猫が運ぶネコノミ

ネズミがいない住宅で起きる急な刺咬被害の原因として多いのが、野良猫が運ぶ「ネコノミ」です。
ネコノミは猫を主な宿主としますが、ヒトにも刺咬被害を与えることが知られています。
野良猫は、家の中に入らなくても、庭で休む、敷地を横切る、ごろごろと日向ぼっこをするなど、自由に立ち寄る行動を取ります。
その際、体表に寄生していたノミが地面や周囲に落ち、人の生活動線に入り込むことがあります。
ネズミの侵入や巣が確認できなくても、急に刺される被害が起こります。
ハクビシンが運ぶ寄生虫

ハクビシンも原因として見逃されやすい存在です。
住宅周辺を徘徊し、夜間に屋根や軒下、フェンス沿いを移動するハクビシンは、頻繁に毛づくろいをする習性があります。
そのため、体表に寄生していたノミ類やマダニ類が落下し、そこから人やペットに被害をもたらします。
アライグマが運ぶ寄生虫

アライグマは行動範囲が広く、住宅地と自然環境を行き来する動物です。
雑食性で移動距離も長いため、さまざまな吸血性のダニ類やノミ類を体表に付けたまま移動します。
屋根の上や物置、ベランダ周辺などに一時的に立ち寄るだけでも、体表から落下したダニやノミなどが周囲に残り、人の生活圏に入り込むことがあります。
なお、アライグマには、吸血性とは異なる疥癬(かいせん)を引き起こすヒゼンダニによる皮膚感染症も報告されています。
疥癬は刺咬被害とは性質が異なりますが、一時的な感染も含め、野生動物の生活圏が人の住環境に近づいている指標として注意が必要です。
鳥類が運ぶ寄生虫

周辺に巣を作る鳥類が原因となり、巣に由来する吸血性のトリサシダニによる被害が起こることがあります。
ムクドリやスズメ、ハトの巣には吸血性のトリサシダニが寄生することがあり、とくに巣立ち後は宿主を失った個体が、換気口やサッシのすき間などから室内へ侵入します。
その結果、一般住宅ではトリサシダニを原因とする刺咬被害が、短期間に集中して発生するケースが多く見られます。
人やペットが運ぶ寄生虫

人やペットが、無意識のうちにダニやノミを持ち込むケースもあります。
散歩や庭作業、公共施設の利用、海外旅行などを通じて付着した吸血性の生物が、そのまま室内に入り、人を刺すことで被害が表面化します。
また、吸血性の昆虫であるトコジラミも、人の移動に伴って持ち込まれる代表的な例として、近年被害が報告されています。
ネズミがいないのに【急にダニに刺されたら?】まとめ
このように、ネズミが確認できない住宅で起こる急な刺咬被害は、イエダニだけが原因とは限りません。
野良猫やハクビシン、アライグマ、ムクドリやスズメなどの鳥類といった周辺の動物、また人やペットの移動を通じて、ダニやノミなどの吸血性生物が知らないうちに生活圏へ持ち込まれることがあります。
その結果、ネズミの侵入や巣が見当たらないにもかかわらず、リビングや脱衣所など建物内の複数の場所で刺咬被害が起こることがあります。






