ネズミというのは、食べ物を漁ったり、電気コードを噛んでしまったりと人間に災いをもたらすことが多い動物です。
また、ネズミは非常に多くの病原菌を保持しているため、体内に入ってしまうと病気になってしまう可能性もあるのです。
そこでこの記事では、一見可愛いネズミの危険性について詳しく解説していきます。
ネズミをかわいいと思っている人は多い?
ネズミを可愛いと思っている人はたくさんいます。
ハムスターもネズミの仲間ですし、夢の国ディズニーランドのマスコットキャラクターもネズミです。
そのため、もしかしたらネズミは可愛くて人間に害のない動物だと思っている人もいます。
しかし、その容姿やイメージと違い、ネズミというのは人間に様々な悪影響を及ぼします。
その1つが、今回紹介するフンや尿を介した病気です。
ネズミのフンや尿が原因となる病気
では、ネズミのフンや尿が体内に入ってしまうと、一体どのような病気になってしまうのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
レプストスピラ症
まずはレプストスピラ症です。
この菌は、多くの場合ドブネズミが保菌しています。
この病気になってしまうと、
- 悪寒
- 発熱
- 筋肉痛
などの症状が出る可能性があります。
もちろん自宅内でも気をつけなければならないのですが、小さな子供が遊ぶ砂場にもドブネズミのフンがある可能性がありますので注意が必要です。
サルモネラ症
続いてはサルモネラ症です。
これは、サルモネラ菌を体内に取り込むことで発症してしまう病気です。
この病気になると、
- 腹痛
- 下痢
などの症状が出ることが多いです。
ただ、小さい子供やお年寄りなどは重症化してしまう可能性もあり、髄膜炎を引き起こしたり、命を落としたりすることもあるのです。
ネズミに噛まれることが原因となる病気
また、中には人を噛むほど気性が荒いネズミもいます。
噛まれると痛みが伴いますが、それ以上の危険がたくさん潜んでいるのです。
鼠咬症(そこうしょう)
まずは鼠咬症という病気です。
鼠咬症スピリルムやモニリフォルミスなどに感染したネズミに噛まれることで発症する病気で、
- 発熱
- 頭痛
- 震え
などを引き起こす場合があります。
また、重症化する可能性もあり、場合によっては咬まれた部分が潰瘍になってしまうこともあるのです。
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーショックというと、ハチをイメージする人も多いですが、実はネズミでもこの症状が出てしまう可能性があるのです。
ただ、アナフィラキシーショックというのは、その個体に何度も噛まれることで起こるアレルギー症状ですので、中には、
ネズミに何度も噛まれる人はいないでしょ?
と思う人もいるかもしれません。
しかし、ハムスターなどもネズミの一種ですので、何度も噛まれるとこのような症状が起こります。
また、場合によっては心停止してしまう可能性もあるため、このような症状が見られた場合には必ず医療機関を受診することをおすすめします。
ネズミの寄生虫が原因となる病気
ネズミには、様々な寄生虫がいます。
この寄生虫が原因で病気になってしまうこともあるのです。
では、一体どのような病気になる可能性が高いのか、詳しく見ていきましょう。
ツツガムシ病
まずはツツガムシ病です。
ツツガムシ病というのは、ネズミに寄生しているツツガムシというダニが原因となります。
この病気になると、
- 高熱(1~2週間程続く)
- 腰痛
- 頭痛
- 発疹
などの症状が出る場合があります。
刺咬症
刺咬症は、ネズミに寄生しているイエダニが原因となります。
イエダニというのは、ネズミの住処などで繁殖を続け、ネズミが死ぬと新しい宿主を見つけてまた繁殖を繰り返すのです。
イエダニに刺された場合、
- 痒み
- 発疹
などが現れることがあり、非常に辛い思いをしてしまうのです。
ネズミが家にいたら絶対に触ってはいけない
このようなことから、ネズミは人間にとってかなり脅威となり、危険な動物です。
そのため、間違ってもネズミに触ろうとしたり、ネズミを飼おうなどと思ったりしてはいけません。
大人は大丈夫かもしれませんが、子供は特に危険です。
ネズミという存在がまだわからないことも多く、触ってしまったり、誤ってネズミのフンなどを吸い込んでしまったりする可能性もあるからです。
そのため、ネズミを見つけた場合、もしくはネズミに侵入された形跡がる場合には、すぐに対策を練り、しっかりと駆除をすることが大切になります。
まとめ
ネズミ自体もかなりたくさんの病原菌を保菌していますが、そのフンや尿でも病気になってしまうことがあります。
可愛いと思っている人も多いかもしれませんが、正しい知識を身に着けて、自分の体をしっかりと守っていく必要があるのです。
ネズミを見つけた場合は、すぐに駆除をする必要がありますが、素人では中々駆除ができない場合もあります。
そのような場合には、業者に依頼をして、迅速かつ丁寧に対応してもらい、しっかり清掃や消毒までしてもらうようにしましょう。