ハトのフンには、かなりの危険が潜んでいます。
ハトを見ると餌を上げたくなるという人もいると思いますが、知識のない状態で近づくと様々な被害を受ける可能性が高くなるため、まずはハトやハトのフンについての知識をつけておくことが大切になります。
この記事では、ハトのフンが危険と言われる理由や、安全な掃除方法について詳しく解説していきます。
ハトのフンはなぜ危険なの?
ハトのフンはかなり危険です。もちろんフンですので、綺麗な物でもありません。
ただ、
- 見た目が気持ち悪い
- 臭い
という理由で危険と言っているわけではありません。実はハトのフンには様々な、
- 菌
- 寄生虫
- カビ
が潜んでいます。それを人間が吸い込んでしまうと、病気になってしまう事があるのです。
また、軽い風邪のような症状で済む場合もありますが、重症になると中枢神経症状が出てしまうこともあり、最悪の場合死に至るのです。健康な大人の場合は、軽傷で済む人が多いようですが、子供や高齢者は比較的重症化しやすいため、ハトにはできるだけ近づかない方が良いでしょう。
ハトのフンから発症する病気
では、ハトのフンから発症する病気の種類について、前回も紹介していますがさらに詳しく見ていきましょう。
クリプトコッカス病
まずはクリプトコッカス病です。
これは、ハトのフンに高確率で含まれるカビから発症する病気です。基本的に、菌自体がかなり強く、2年以上も生きています。また、ベランダなどにフンをされた場合、室外機がフンを室内に取りこんでしまう化膿性がありますので注意しましょう。
この病気になってしまうと、
- 皮膚炎
- 発熱
- 胸の痛み
を伴う肺炎の症状を引き起こす可能性が高くなります。
オウム病
続いてはオウム病です。
実は、ハトの30%から70%がオウム病の原因となる菌を保菌しています。
軽症の場合は、頭痛や倦怠感、筋肉痛など風邪に似た症状となりますが、仮に重症化してしまった場合は、肺炎や気管支炎などを引き起こしてしまう可能性があるのです。
ニューカッスル病
続いてはニューカッスル病です。
これはハトだけではなく、鳥類全般が保菌している菌です。
この病気を発症すると、
- 急性結膜炎
- インフルエンザ
などに似た症状を引き起こします。また、ニューカッスル病の前兆としては、
- 目のかゆみ
- 目ヤニ
- 目の充血
などが挙げられますので、これらの症状が出た場合は注意しましょう。
トキソプラズマ症
続いてはトキソプラズマ症です。
これは、
- 発熱
- 倦怠感
- 頭痛
などの風邪やインフルエンザに似た症状が出ることが多いです。
ヒストプラズマ症
続いては、ヒストプラズマ症です。
これは、トキソプラズマ症と同じで、風邪やインフルエンザと似たように症状が出ます。
また、場合によっては、咳やたんが出ることもあるのです。
更に乳児が感染すると重症化しやすいというデータも出ていますので、注意する必要があります。
サルモネラ菌食中毒
続いてはサルモネラ菌食中毒です。
これは、
- 胃腸炎
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気
- 発熱
といった症状を引き起こします。
鳥インフルエンザ
そして、鳥インフルエンザに感染しているハトのフンを吸い込んでしまうと、人間も観戦してしまう可能性があります。
ただ、人間に感染することは稀だと言われているため、そこまで確率は高くありません。とはいえ、免疫力が低下している人などは感染の確率が高くなりますので注意しましょう。
ハトのフンを安全に掃除する方法とは?
この記事を見ている人の中には、「ベランダにハトがフンをして困っている」という人もいるでしょう。
今紹介した理由から、ハトのフンがベランダにある場合には、できるだけ早く、そして安全に掃除することが大切になります。
用意すべきもの
ハトのフンを掃除する時には、
- マスク
- ゴム手袋
- 新聞紙
- ビニール袋
- バケツ
- 消毒液
を用意しましょう。
具体的な掃除方法
道具を一通り用意できたら、これから紹介する手順に沿って掃除をしていきましょう。
- フンにぬるま湯をかけてふやかす
- フンが湿ったら、新聞紙でしっかりとふき取る
- フンがあった場所に水もしくはお湯をかけて綺麗にする
- エタノールで徹底的に除菌する
上記の方法で掃除をする事で、フンに含まれている菌を巻き上げることなく、掃除をすることができます。
ハトの掃除を避けるべき人
- 子供
- 高齢者
- 妊婦
- 具合が悪い人
は、免疫力が低いためできるだけフンの掃除を控えるようにしましょう。
まとめ
ハトのフンには、様々な病原菌が潜んでいて、それを吸い込んでしまうと先ほど紹介したような病気になってしまう可能性が高くなります。特に子どもや高齢者、妊婦さんなどは重症化しやすいため、できるだけハトやハトのフンには近づかないことをおすすめします。
また、ベランダなどにフンをされた場合は、完全防備の上、できるだけ早く掃除をすること・もしくは専門業者へ依頼することをおすすめします。