害鳥

害鳥という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
また、現在進行形で害鳥に悩まされている人という人もたくさんいます。

ただ、害鳥という言葉は理解していても、具体的な種類や被害事例などについてはあまりよく知らない人もいるでしょう。
そこでこの記事では、害鳥についての基礎知識を詳しく解説していきます。

害鳥とは?

害鳥というのは、文字通り

  • 人間
  • 環境
  • 建築物

などに弊害をもたらす鳥のことです。

ただ、害鳥として名をとどろかせている鳥でも、鳥獣保護法などで守られていることがあるため、むやみやたらに殺傷することができず、どんどん数を増やしているのが現状です。

害鳥は全部で6種類?

代表的な害鳥は、全部で6種類です。
では、それぞれの害鳥の特徴を詳しく見ていきましょう。

カラス

まずはカラスです。
日本には

  • ハシブトガラス
  • ハシボソガラス

の2種類が生息しています。

ただ、このカラスは平気で田畑に侵入し、農作物を荒らします。
他にも、ゴミ袋をびりびりに破き、散らかしてしまうという被害に悩まされている人もいます。
また、知能が非常に高いことから、簡単に追い払うことができないという特徴もあるのです。

カモ

続いてはカモです。
子連れのカモを見ると、なんだかほっこりします。
しかしカモは、水田を荒らす悪魔と化すのです。
例えば、水田を歩き、発芽を阻害してしまったり、稲穂などを根こそぎ食べてしまったりします。
特に水田に被害を与えるのは

  • マガモ
  • カルガモ
  • コガモ
  • ヒドリガモ

上記4種類です。
カモの被害に遭ってしまうと、農業で生計を立てている人には大きな損害となってしまうため、しっかりと対策をしていく必要があるのです。

ヒヨドリ

続いてはヒヨドリです。
この鳥も、農作物を荒らすことで有名で、被害額はなんと

  • カラス
  • カモ

の次に多い、3億700万円と言われています。
ただ、残念なことにヒヨドリに効果的な対策というのは今のところありません。
つまり、被害が出てから対応するしか方法がないのです。

スズメ

続いてはスズメです。
スズメは、鳴き声もそこまで大きくなく、見た目も小さいため、可愛いと感じる人もいると思います。
しかし

  • 穀物
  • 種子

などを食べつくしてしまう事があります。

ただし、網目の細かいネットを張ることで、農作物を守ることができる場合があります。
網目が粗いネットを張ってしまうと、スズメがその網をすり抜けてしまうためあまり意味がなくなってしまうのです。

ムクドリ

続いてはムクドリです。
ムクドリというのは、主に果物を食べつくしてしまいます。
果物というのは、比較的単価が高い傾向にあるため、必然的に単価も高くなってしまうのです。

ムクドリというのは、人間をあまり怖がりません。
そのため、追い払い作業が難航することもよくあります。
そのため、防鳥ネットなどを使ってムクドリを寄せ付けなくすることが効果的です。

ハト

続いてはハトです。
ハトは農作物に被害をもたらすこともあるのですが、人間に直接的な被害をもたらすこともあるのです。
というのも、ハトのフンには

  • 細菌
  • カビ
  • 寄生虫

などが含まれていることが多く、それを人間が吸い込んでしまうと、病気やアレルギーを起こしてしまう事があるのです。

害鳥がもたらす被害の種類

では、今紹介した害鳥がもたらす被害には、どのような種類があるのでしょうか。

フン被害

まずはフン被害です。

生き物は必ず排泄をします。
これは鳥にも同じことが言えるのですが、鳥のフンには様々な病原菌が潜んでいることがあり、人間が吸い込んでしまうと体調を崩してしまう可能性があります。
また、フンによっては悪臭を放つものもありますので、気分を悪くしてしまう事もあるのです。

住宅被害

続いては住宅被害です。

害鳥は、ベランダや軒下などに巣を作ることがあります。
ただ、巣を作るということは、その巣の真下はフンで覆いつくされてしまうということです。
そうなってしまうと、住宅にヒビが入ってしまったり、木が腐ってしまったりする可能性もあるのです。

産業被害

続いては産業被害です。

先ほども解説したように、害鳥というのは農作物を平気で荒らします。
彼らは生きていくために当然のことをしているのかもしれませんが、我々人間からするととんでもない被害を受けてしまうのです。

騒音被害

続いては騒音被害です。

特に住宅に巣を作られてしまうと、常に害鳥の鳴き声を聞きながら生活をしなければなら
なくなるため、不眠症になったり、ノイローゼになったりする可能性が高くなるのです。

まとめ

日本には害鳥と呼ばれる鳥がたくさんいます。

ただ、例え害鳥であっても、鳥獣保護法で守られているため、簡単に傷つけたり殺したりすることができないのです。
そのため、寄せ付けないための対策、追い払うための対策をしっかりと行っていくことが大切になります。

自身での対策が困難な方は、専門業者に依頼するのが一番安全かつ安心かと思います。