夏に気を付けたい虫として必ず上がるのが、「やけど虫」です。
この虫の名前を聞いたことがある人も、ない人もいるでしょう。
ただ、性別や年齢関係なく気を付ける必要があるため、この記事ではやけど虫の正式名称や、集まる場所、体についたときの対処法について詳しく解説していきます。
やけど虫って一体何?正式名称は?
やけど虫の正式名称は、アオバアリガタハネカクシ です。名前が長いこともあり正式名称で呼ぶ人は専門家ぐらいでしょう。
ほとんどの人は、やけど虫という言葉を使います。このやけど虫というのは、体長が約7ミリ程度でかなり小さくなっていますが、その小さい体に毒を持っているのです。
ハチや蚊というのは、刺されると体に毒が回り、症状が出ます。しかし、このやけど虫というのは、毒を体から分泌しますので、その毒に少しでも触れてしまうと症状が出てしまうのです。
具体的には、毒に触れた場所が炎症を起こし、やけどをした時のようにみみずばれやみずぶくれになってしまうのです。やけど虫という呼び方も、この症状から来ています。
やけど虫の体液が付くとどうなる?
では、やけど虫の体液が付いた場合の症状を、もう少し具体期に見ていきましょう。
主な症状
やけど虫に触れて、大体2時間ほど経つと毒が回ってくるため、皮膚が痒くなり、その後痛くなります。
そして、痛くなり始めたら発疹ができたり、ただれてきたりすることが多いです。
ただ、場合によってはやけど虫に触れてから1日経過した後に症状が出ることもあるため
「何でこうなったかわからないんだよね・・・」となってしまう人も多いのです。
軽度の症状
やけど虫の毒に少しだけ触れてしまった場合は、そこまでひどい症状が出ないことが多いです。
もちろん皮膚は炎症を起こしますし、場合によってはみずぶくれができることもありますが、我慢できないかゆみや痛みが襲ってこない可能性が高いです。
重度の症状
ただ、万が一やけど虫の体液にがっつり触れてしまった場合は、比較的重い症状が出ることもあります。
また、やけど虫の体液で炎症を起こした部分を素手で触り、顔や目を触ったり、こすったりするとその部分も炎症を起こしてしまう可能性があります。
やけど虫の毒が付着していると気づいていれば良いのですが、先ほども解説したようにやけど虫の毒による炎症は、触ってから1日後に起こる可能性もあるため、中には知らずに顔や目を触ってしまう人がいます。
そのため、事前にしっかりと知識をつけて、身に覚えのないやけど痕、炎症が見つかった場合にはできるだけ触らずに皮膚科に行きましょう。
目や顔に付いてしまった場合
仮にやけど虫の炎症を触った手で目や顔に触れてしまった場合は、すぐに水で洗い流しましょう。
特に目にやけど虫の毒が付着すると、炎症を起こし、最悪の場合は失明してしまう事もあります。
そのため、放置せずにできるだけ早く眼科へ行くことをおすすめします。
やけど虫が集まる場所ってどこ?
やけど虫というのは、南アメリカ大陸を除く、世界各国に存在しています。
特に、温かく、湿度の高い地域に生息していることが多いため、もちろん日本にも生息しています。具体的には、
- 田んぼ
- 沼地
などに潜んでいることが多いのですが、これ以外の場所に潜んでいることもあるため注意が必要です。
やけど虫を発見したらどうするべき?
では、仮にやけど虫を発見した場合は如何するべきなのでしょうか。
見かけた場合
やけど虫を見掛けた場合は絶対に近づかないようにしてください。また、触ることも絶対にダメです。
やけど虫を見つけたら、すぐにその場を立ち去ることが大切になります。
顔や皮膚についてしまった場合
万が一やけど虫が皮膚や顔に付いてしまった場合、刺激しないように払うことが大切です。そのため、パニックになってしまい勢いよく素手ではたき落とすということは絶対にしないようにしてください。
これをやってしまうと、やけど虫が体液を放出し、炎症を起こしてしまいます。
仮に顔や皮膚についた場合には、ティッシュやタオルを使って優しく払うことをおすすめします。
ティッシュやタオルが近くにないのであれば、葉っぱやチラシなどを使って、やけど虫を移動させることも大切です。
やけど虫を触ってしまったら?
細心の注意を払っていても、やけど虫を触ってしまう事はあります。
では、その場合は一体どうすればいいのでしょうか。
やりすぎるくらい水で冷やす
まずは大げさすぎるくらいに水で冷やすことが大切です。水で冷やすという行為は、毒を洗い流すという意味もありますが、毒の症状を抑えたり、毒の拡散を抑えたりする効果もあります。
また、どこに毒が付いたかわからないことも多いため、服で守られている部分以外は全部洗い流すことをおすすめします。
すぐに皮膚科に行く
そして、少しでも炎症が起き始めたら、迷わず皮膚科に行くようにしましょう。薬を付ければ、症状を抑えることができます。
また、専門の医師にアドバイスを貰うことで、正しい対処法をすることもできるのです。
まとめ
やけど虫の被害は決して他人事ではありません。夏場になれば誰でも被害に遭う可能性があります。
そのため、今回紹介したことをしっかりと頭に入れて、やけど虫からの被害を未然に防ぐことが大切になります。
また、今回紹介した知識を頭に入れておくことで、仮にやけど虫が体についてしまった場合でも正しい対処法を取ることができるでしょう。
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