ハトが電線にとまっている

日本では、ハトが平和の象徴とされています。
駅や公園などでよく見かけ、攻撃性もかなり低いため、近くで見たり、餌をあげたくなったりしますよね。

しかし、ハトは菌やカビを大量に保菌しているのです。
とはいえ、ほとんどの人はハトの危険性についてあまり知識がないと思います。

そこでこの記事では、ハトの生態や危険性について詳しく解説していきます。

駅や公園によくいるハトが実は危険動物だった?

冒頭でも解説したように、ハトは駅や公園によくいて、通行人などを和ましてくれます。
鳥が嫌い、ハトが嫌いという人は別として、ハトがいてもあまり気にならないという人も多いのではないでしょうか。

しかし、公園や駅にいるハトも、病原菌やカビ、寄生虫を保菌しているのです。

ハトは家のベランダにも巣を作ることがある?

ハトというのは、帰巣本能があり、
「自分の家だ」
と感じると、例え300㎞から1000㎞離れていても戻ってきます。

特にベランダは、雨風をしのげて、天敵からも身を守れるため、ハトにとっては最高の巣となります。
また、ハトは非常に強い繁殖力を持ち、年に4から6回程産卵を行います。

仮にベランダに巣を作られてしまうと、中々離れてくれず、駆除に頭を抱えることになるのです。

ハトによる健康被害とは?

では、ハトによる健康被害はどのような事が考えられるのでしょうか。

ノミやダニが発生する

まずはノミやダニが発生します。
ノミやダニというのは人体にも悪影響を及ぼしますので、アレルギーや肺炎などを引き起こしやすくなってしまうのです。

アレルギーの元となる菌の被害を受ける

続いてはアレルギーの元となる菌の被害を受けるということです。
先ほども解説したように、ハトやハトのフンには、カビや病原菌、寄生虫が含まれています。

そのため、仮にベランダなどにフンをされてしまうと、室外機などを通して室内に入ってきてしまい、それを人間が吸い込んでしまう事になるのです。

床が汚れる

ハトも生き物ですから、餌を食べればフンをします。
当然ハトにはトイレという概念がありませんから、ベランダに巣を作った場合は、ベランダがフンまみれになることもあるのです。

ハトはカビも保菌しているの?

先ほど、ハトのフンにはカビや病原菌、寄生虫が含まれていると解説しました。
実は、ハトのフンに含まれるカビというのは人体にとって一番危険となるのです。

ハトのカビが原因となる病気は、クリプトコックス病です。
これは、猫などが原因となって発症することもあります。
クリプトコックス病の原因となる菌は、乾燥に強く約2年間生存すると言われているのです。

ハトはどうやって駆除すればいい?

では、ハトが仮にベランダや屋根、庭などに着てしまった時は、どうやって駆除すればいいのでしょうか。

殺すと法律違反

一番手っ取り早いのは、殺処分です。
ただし、ハトというのは鳥獣保護法で保護されているため、許可なく殺してしまうと1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

そのため、業者でない限りはハトを殺すことはできません。

ハトが嫌がるニオイを発する

個人でできるハト対策としては、ハトが嫌うニオイを出すことがおすすめです。
ハトは、

  • ニコチン

などの匂いを非常に嫌います。

そのため、例えばベランダにハトがよく来ているのであれば、ベランダに酢を撒いたり、ニコチン水を撒いたりすることをおすすめします。

ハトに恐怖心を植え付ける

そして、ハトに恐怖心を植え付けるということも大切です。
具体的には、ハトの天敵となる、

  • カラス
  • フクロウ

などの人形を設置しておくということです。

そうすることで、ハトに身の危険を感じさせることができ、追い払うことができる場合もあります。

業者に依頼する

そして、一番効果が高いのは業者に依頼をするという方法です。
当然費用は掛かってしまいますが、害虫、害獣駆除業者というのは専門知識を駆使して、効率的にハトを駆除してくれます。

そのため、確実にハトを寄せ付けなくすることができます。
また、業者によってはハトによって荒らされたベランダを清掃してくれるところもあります。
このような業者を選ぶことで、効率的にハトを駆除してくれるだけではなく、ハトによる病気の感染リスクを減らすこともできるようになるのです。

まとめ

ハトやハトのフンには、人間にとって害となる病原菌、カビ、寄生虫が含まれています。
また、ハトは帰巣本能があり、繁殖力も高いためベランダなどに巣を作られてしまうと非常に厄介なことになります。

そのため、駅や公園でハトを見掛けても近寄らず、絶対に触らないことをおすすめします。

また、仮にベランダなどにハトが良く来る場合は、そこを巣にしようと考えていることが多いため、できるだけ早く追い払うことをおすすめします。
仮に自分ではどうしようもないという場合には、業者に依頼することも検討してみましょう。